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市長と議会の対立 一体、何が…出直し美作市長選挙の行方は【岡山・美作市】

2020.07.30

市長と議会の対立 一体、何が…出直し美作市長選挙の行方は【岡山・美作市】

前の市長の辞職に伴う出直し美作市長選挙が8月2日に行われます。背景にあるのは市長と議会の対立。一体、何が起きたのでしょうか。

美作市長選挙には届け出順にいずれも無所属で、新人で元美作市議会議員の安東章治さんと前の市長で3回目の当選を目指す萩原誠司さんの2人が立候補しています。
きっかけは、6月18日に開かれた市議会でした。前市長が提案した教育長の人事案件を議会が否決。この翌日、前市長は辞表を提出しました。

(市民)
「ビックリした」

美作三湯の1つ、湯郷温泉がある美作市。県内の市では最も少ない人口約2万7000人で、若者の定住や観光振興などが課題となっています。

(市民)
「コロナの中で観光、飲食はダメージ受けているので良くなるような政策を」
「だんだん苦しくなってきている。お金かかるしなんで今選挙かなとは思う」

なぜ今、選挙をしなければならないのか。

(萩原候補)
「議員の数を回復せにゃいかん。補欠選挙しかない。こんな時に選挙しなきゃいけないのはつらいけども」

市長派と反市長派が拮抗していた美作市議会。
5月に市長派の議員が亡くなり、萩原さんは議案の採決で不利な状況になりました。欠員1で補欠選挙を行うためには市長選挙の実施が必要で出直し市長選で信を問うことにしました。

(萩原候補)
「市役所職員、市民の皆様を議会の横暴から守らなければなりません」

一方、反市長の勢力から立ったのが、元美作市議会議員の安東章治さんです。

(安東候補)
「志を1つに持った議員の皆様の後押しを受けて確実に元の美作市、もっと発展する美作市に」

出陣式では、市民の声を丁寧に吸い上げ、議会との対話を重視したまちづくりを進めると強調しました。

(安東候補)
「対等な立場で喧々諤々とやる、そして美作市政をすばらしいものにしていくこれが地方議会の本分」

(新田俊介記者)
「両候補の訴えに市民はどのような判断を下すのか。美作市長選挙の投票は8月2日で即日開票されます」