2024.08.12
アイリスオーヤマ・大山健太郎代表取締役会長『2011年東日本大震災ジャパンソリューション』
今回は「アイリスオーヤマ」の大山会長です。
アイデアあふれる家庭用品や家電品などの製造販売で知られる「アイリスオーヤマ」。
来年、岡山県瀬戸内市に新工場建設が予定されています。
転機の年…2011年東日本大震災を機に新規事業に進出
(篠田吉央アナウンサー)
「それでは転機となった年を教えてください。」
(アイリスオーヤマ 大山健太郎代表取締役会長)
「はい。2011年の3月でございます。まさしく東日本大震災を経験し、当社のビジネスモデルを従来の生活用品の会社から『ジャパンソリューション』ということで、日本の課題に対して、当社の強みが生かせる分野の新規事業に進出するとということでございます。」
地元東北の強みを全国へ!精米事業に着手
東日本大震災が起こった2011年、B1グランプリで岡山県勢が大活躍。香川県では「うどん県」PRが始まりました。
(篠田吉央アナウンサー)
「東日本大震災で大きな被害が出る中で、新たなビジネスモデルが見つかっていたということなんですか。」
(アイリスオーヤマ 大山健太郎代表取締役会長)
「当社は本社が宮城県の仙台でございまして、宮城県にも主力工場が2つあったんです。津波の直接被害はなかったんですが、全国各地海外からも含めて、この東日本大震災に対して支援だとかボランティアが来ていただくのを目の当たりにして、当社が今までやってきた生活用品のビジネスの展開だけで本当にいいんだろうかと。地元企業としてこのピンチをいかに“ビッグチャンス”に変えるかということでですね。当社はLEDの照明をやっておりましたので、節電という形の中で一気に生産能力を倍増させると。
もう一つは、東北の強みはお米だと。このおいしいお米をぜひ全国にということで、当社は『低温製法』という新しい技術を使い、生鮮米を作り、これをコンビニ中心に北海道から沖縄まで商品を提供することができ、東北のコメの出荷に貢献をすると。もう一つは当社が持ってるアイデア・技術を“なるほど家電”でこの家電業界を活性化したいと。東日本大震災を経験しなければ、お米は多分やらなかったと思います。」
(篠田吉央アナウンサー)
「コメにまで、この災害をきっかけに活路を見出していったということですね。」
(アイリスオーヤマ 大山健太郎代表取締役会長)
「そうですね。」