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コロナ禍で飲食店が新戦略 カギは「通販」【香川・高松市】

2020.06.24

コロナ禍で飲食店が新戦略 カギは「通販」【香川・高松市】

新型コロナウイルスの影響で客足が落ちている高松市の飲食店が、地元の食材を使った新たなビジネスに商機を見出そうとしています。コロナ禍で変わりつつある飲食店の現状を取材しました。

新たなビジネスの鍵となるのがこちらのギョウザです。
一見すると普通のギョウザですが。

(報告 前川裕喜記者)
「肉のうまみにシャキシャキという独特の食感」

中に入っているのは柔らかくて味が濃い香川県のブランドアスパラガス「さぬきのめざめ」です。他にも県産の食材をふんだんに使っていて、店で出すと人気が出そうなギョウザですが、メインターゲットは、インターネットでの通信販売です。

(平井料理システム 新宮哲取締役)
「家でおいしいものを食べる。できるだけ人に会わずに商品を手に入れる人が増えているのかな」

県の内外で約30の飲食店を経営する高松市の「平井料理システム」です。新型コロナウイルスの影響で客足が落ち込んでいて、現在も一部の店舗を休業しています。

(平井料理システム 新宮哲取締役)
「(売上は)昨年度比で8割くらい減った。コロナの影響をものすごく受けている」

一方で外食を控えている客の中には、家で店の味を楽しみたいという人も増え、飲食店のテイクアウトのニーズが高まっています。この会社でもこうしたニーズを取り込もうと、オンライン通販に乗り出しました。
特に県産食材をPRするオリジナルメニューで差別化を図ります。

(平井料理システム 新宮哲取締役)
「今までとは違うこともやらないと生き残れない。売り上げの3割から4割を取れる通販にしたい」

6月23日の夜は、新メニューとして開発中のアスパラ餃子を野菜ソムリエに試食してもらいアドバイスを受けました。

(味の品評)
「(アスパラの)食感が残っていて甘みも(ある)」

(野菜ソムリエ 川村章子さん)
「お店に行った感じも味わえて家で特別感ある餃子として楽しめるこの一品は良いのでは」

このギョウザは2020年9月に販売される予定です。コロナ禍で飲食店ビジネスの形も変わりつつあります。