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2023.08.25

水族館なのに“水がない” 大阪・海遊館の斬新な水槽 倉敷市の企業の「環境にやさしい」技術が【岡山】

瀬戸内のエコな話題をお伝えする新コーナー「エコナビ」。今回は、大阪市の水族館、海遊館に登場した、水を使わない斬新な水槽の話題です。そこには倉敷市の企業の、環境にやさしいある製品が使われていました。

(戸田奈沙記者)
「夏休み真っただ中、朝から大勢の客で賑わっています。こちらでは約620種類3万点の生き物を楽しむことができます」

ジンベエザメやイトマキエイなど迫力ある展示が楽しめる国内最大級の水族館、大阪市の海遊館で今、ある特別展示が話題となっています。

(海遊館 加藤茜さん)
「実は今、期間限定で、水が入っていない水槽があるんです」

水のない水槽とは…?

(戸田奈沙記者)
「ありました。こちらの大きな水槽、一面にブルーシートが貼られています」

水槽を覆うのは、幅4.7メートル、高さ2メートルの2枚のブルーシートです。シートに描かれている魚のイラストをスマホで読み取ると、AR技術により熱帯魚やウツボなど10種類の生き物が画面に浮かび出てきます。

(客は…)
「(何色の魚?)赤」
「(実際は)いないのに映像でいるように見えるのがすごい」

展示はリニューアル工事中の水槽を使った特別企画で、倉敷市の企業が一役買っていました。

(萩原工業 八田健志さん)
「こちらが海遊館で使用されているブルーシート」

ブルーシートの国内生産シェア9割を占める倉敷市の萩原工業。

(萩原工業 八田健志さん)
「再生原料25%を含んだ再生したブルーシートです」

使われたのは、建築現場から回収した使用済みのシートを原料に作った、エコな再生ブルーシートです。環境保全のメッセージを発信する海遊館と萩原工業の製品の方向性が一致し、企画が実現したといいます。

(海遊館 加藤茜さん)
「(海の)きれいなところだけでなく、海洋プラスチック(問題)など皆さんに興味をもってもらいたいと企画した」

この特別企画は2024年9月まで行われる予定です。