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岡山放送

2023.07.17

80~84歳の部で世界ランク1位 倉敷市の男性スイマー 原動力は”1つの約束”【岡山】

80歳から84歳の部で世界ランク1位のタイムを持つ男性スイマーが倉敷市にいます。傘寿を迎えてもなおも泳ぎ続ける原動力を取材しました。

世界1位となったのは倉敷市の元高校教諭江口明彦さん、80歳です。2022年9月高知県で開かれた大会で江口さんは50メートル自由形に出場し短水路の部で32秒65、長水路の部で33秒35を記録。この2つが国際水泳連盟のワールドマスターズランキングで世界1位と認めらました。

短水路は世界歴代6位の記録です。7月17日は教諭時代の教え子や関係者らが集まり祝賀会が開かれました。

(江口明彦さん)
「今まで通りやっていきたいと思う。年は80超えたので温かく見守ってほしい。本当に皆さんありがとうございました。」

ほぼ毎日プールに通っている江口さん。1日、約2000メートルを1時間半かけて泳ぎます。江口さんは10人ほどの地元の水泳チームに所属していて、仲間と話をしながら楽しく泳ぐのが継続の秘訣といいます。

(江口明彦さん)
「1人でやっていたら多分この年だったら競技をやるのは無理だと思いますね。ちょっと、続かないというか、ある程度遊び的な要素が必要だと思いますね」

(荻田浩三さん)
「普段の練習で先生がアスリートモードにスイッチが入ったときはもう、すごいですね。きちっと切り替えられてパワーとスピードを求められるというところでその辺り、見習うところが多いと思う。」

世界1位を目指す原動力となったのはある教え子との約束です。国体で入賞するなど選手としても活動していた教諭時代、赴任した先の高校の水泳部にプールサイドで練習を見守る車いすの男子生徒がいました。

練習中の事故で両手両足の自由を失っていた牧野文幸さん。高校卒業後、絵画や書道の世界で活躍していて、江口さんは交流を続けていました。そして牧野さんが泳げなかった分、自分がいつまでも泳ぎ続けると約束をしたのです。

(江口明彦さん)
「泳がせてやりたいと話をしていた。それはかなわないから じゃあお前の代わりに私が泳ぐと約束。」

いつもそばで励ましあう仲間の存在。そして教え子と誓った約束を胸に8月に福岡県で開かれる大会で再び世界に挑みます。