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安否を知らせる“黄色いタスキ” 西日本豪雨の災害を教訓に“逃げ遅れゼロ”へ【岡山・倉敷市】
岡山放送

2023.06.06

安否を知らせる“黄色いタスキ” 西日本豪雨の災害を教訓に“逃げ遅れゼロ”へ【岡山・倉敷市】

7月で西日本豪雨から5年、被災地、倉敷市真備町の今をお伝えする「ふるさと明日へ」。災害の教訓を胸に、住民が主体となって逃げ遅れゼロを目指す取り組みを取材しました。

(町田ニュータウン 江田基雄自治会長)
「避難する時にこのタスキを玄関にかけて避難します。ここは無事で避難したとみなしますのでタスキがかかっていないお宅は訪ねて行って支援して避難させてあげる」

「無事です」と書かれた黄色いタスキ。豪雨の時に9割以上の住宅が全半壊となった倉敷市真備町川辺で、6月4日、住民が自宅の玄関先にタスキを結びつける安否確認訓練が行われました。2023年で3回目です。

(住民は…)
「一回、そういう事例があってそれを踏まえての対応だと思うんですよ。良いことだと思う。同じことを繰り返さないというのは素晴らしいことかなと」
「私らも遭うまでは大丈夫だろうという感覚だった。やはり一度遭うと、もしもというのを考えますね」

2018年の西日本豪雨では、災害関連死を除き、岡山県で61人が死亡。その多くは、災害時に安否確認ができず逃げ遅れたことによるものでした。訓練では、地区の代表が何世帯、タスキが結ばれていたのか、集計します。

(町田ニュータウン 江田基雄自治会長)
「恐怖というか、それは多分忘れられないと思いますのでね。そういったことがこういった活動に実を結んでくれたらと思う」

この日の訓練では、約1400世帯のうち60.5%の世帯がタスキを結んでいたことが報告されました。災害や防災・減災の専門家は、この取り組みについて、こう評価します。

(香川大学地域強靭化研究センター長 金田義行特任教授)
「基本的に自助・共助・公助ってありますよね。共助の部分も地域でそれぞれ助け合うという意味で最近は近助という言葉もありまして、近くを助ける。まさにこの取り組みはその一環だと思っていますので非常に良い取り組みだと思っています」

一方で、この日、住民に配られた冊子には、住民アンケートで、83%の家庭が「避難準備が不十分」と答えた結果も示されました。

(川辺復興プロジェクトあるく 槙原聡美代表)
「避難の準備に関してもこれで本当に完璧なのかどうかというところに自信が持てない方が多いんだと思います。災害によって備えるべきことも変わってきますので、これからも研修を重ねながら、どのように備えるべきなのか考えていきたいと思っています」

真備の笑顔を守るための地域の備え。逃げ遅れゼロを目指し、課題と向き合いながら前進する住民主体の取り組みです。