2025.02.28
「自助」の後に…「共助」のために要援助者の情報収集を西日本豪雨の避難経験から学ぶ【備えのツボ 岡山】
備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。今回は、災害時に援助が必要な人にスポットを当て私たちにできることを考えます。
(箭田地区まちづくり推進協議会 上田啓二郎さん)
「きょうは体験をしてもらうことを重点に避難訓練を行いました」
2月10日、倉敷市真備町の倉敷まきび支援学校で行われたのは、真備町箭田地区の地域団体を講師に招いた防災学習です。
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた真備町。発災当時、自力での避難が困難な人、また、避難所で不便な思いをした人もいました。
(箭田地区まちづくり推進協議会 上田啓二郎さん)
「当時は、段ボールベッドなどはあまり普及しておらず、それぞれ冷たい所で寝ていた。初めは雑魚寝で。決して居心地、住み心地が良いとは言えなかった」
いざという時を想定して、授業では避難所体験が行われました。自分たちで作った段ボールベッドに寝てみたり、停電を想定した暗闇体験も行いました。
「ペットボトルを使ってライトを有効に使うこともできる」
一方で、本人の訓練だけでなく周囲の助けも大切です。
生徒たちが首から下げているのは「ヘルプカード」。4年前に箭田地区の住民のために制作したものです。逃げる手段や一緒に逃げる人、手伝ってほしいことなどをそれぞれが事前に記入します。
ヘルプカードには支援する側にとっても大切な情報が詰まっています。
(箭田地区まちづくり推進協議会 上田啓二郎さん)
「どういう病気があるなども書いている。それを見て、その人がどうしていいか分からない、具合が悪いという時は、薬は何を使っているかなどを見て、対応してほしい」
避難時や避難所では自分のことで手一杯になってしまいがちですが、障害のある人や高齢者、持病がある人などは常に助けを必要としています。
(生徒は…)
「困った時や(段ボールベッドなどを)作るのが大変な時には人に力を借りたい」
「まずは第一に(自分の)命を大事にして、助けられる人は助け合いながらやっていきたい」
(箭田町づくり運営委員会 上田啓二郎さん)
「1人も取り残さずに、安否を確認して、みんな一緒に逃げましょうという意識が大事」
そこで、今回の備えのツボはこちら。
「皆で助かるために皆で気配り」
いざという時、少し視野を広げて手を差し伸べることが、誰一人残すことなく助かることにつながります。
(箭田地区まちづくり推進協議会 上田啓二郎さん)
「きょうは体験をしてもらうことを重点に避難訓練を行いました」
2月10日、倉敷市真備町の倉敷まきび支援学校で行われたのは、真備町箭田地区の地域団体を講師に招いた防災学習です。
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた真備町。発災当時、自力での避難が困難な人、また、避難所で不便な思いをした人もいました。
(箭田地区まちづくり推進協議会 上田啓二郎さん)
「当時は、段ボールベッドなどはあまり普及しておらず、それぞれ冷たい所で寝ていた。初めは雑魚寝で。決して居心地、住み心地が良いとは言えなかった」
いざという時を想定して、授業では避難所体験が行われました。自分たちで作った段ボールベッドに寝てみたり、停電を想定した暗闇体験も行いました。
「ペットボトルを使ってライトを有効に使うこともできる」
一方で、本人の訓練だけでなく周囲の助けも大切です。
生徒たちが首から下げているのは「ヘルプカード」。4年前に箭田地区の住民のために制作したものです。逃げる手段や一緒に逃げる人、手伝ってほしいことなどをそれぞれが事前に記入します。
ヘルプカードには支援する側にとっても大切な情報が詰まっています。
(箭田地区まちづくり推進協議会 上田啓二郎さん)
「どういう病気があるなども書いている。それを見て、その人がどうしていいか分からない、具合が悪いという時は、薬は何を使っているかなどを見て、対応してほしい」
避難時や避難所では自分のことで手一杯になってしまいがちですが、障害のある人や高齢者、持病がある人などは常に助けを必要としています。
(生徒は…)
「困った時や(段ボールベッドなどを)作るのが大変な時には人に力を借りたい」
「まずは第一に(自分の)命を大事にして、助けられる人は助け合いながらやっていきたい」
(箭田町づくり運営委員会 上田啓二郎さん)
「1人も取り残さずに、安否を確認して、みんな一緒に逃げましょうという意識が大事」
そこで、今回の備えのツボはこちら。
「皆で助かるために皆で気配り」
いざという時、少し視野を広げて手を差し伸べることが、誰一人残すことなく助かることにつながります。