岡山市のデパート、天満屋が４月８日から新たな交通サービスとして自転車タクシーの運行を始めました。観光スポットなどをドライバーによるガイド付きで巡ることができます。

（天満屋新規事業部　野村拡毅部長）
「鶴見橋は元々、武士専用の橋だったので一般の人は渡れなかった」

名所の解説を聞きながらゆったりと楽しむ観光。４月８日から岡山市中心部で運行を開始したのは自転車タクシー「エシク」です。

（戸田奈沙記者）
「手を上げるとタクシーのように止まってもらえます。後部座席には客が乗るスペースが２人分あります」

車体はフランス製の電動アシスト付き自転車で岡山市の天満屋が新たな交通サービスとして実証実験を行っていました。

（天満屋新規事業部　野村拡毅部長）
「実証実験は２０２３年４月と５月に３０日間運行して、設定した目標をクリアした」

２０２３年３０日間行った実証実験の結果、設定した人数を上回る約３５０人の乗車があり売上の目標も達成したため実用化が決まりました。

ＪＲ岡山駅の東口から後楽園までの市内中心部を初乗り料金５００円で３台が運行します。移動手段としてだけではなく市内を周遊する観光ガイドツアーもあり回遊性の向上による地域活性化にも期待がかかります。

（天満屋新規事業部　野村拡毅部長）
「観光客は岡山市内に来ても後楽園や岡山城を見て倉敷に行ったり、岡山市内の魅力が伝えられていなかった。地元の人にも県外の人にも楽しんでもらえるガイドになっている」

エシクは定休日の火曜日を除き毎日運行される予定で、１カ月約１０００人の利用が見込まれています。