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2024.02.22

デフリンピックを見据えた手話実況への取り組みを紹介 「ゼロ・プロジェクト・アワード」を前に【岡山】

バリアフリーの国際会議「ゼロ・プロジェクト・カンファレンス」が、日本時間の昨夜、オーストリアで始まりました。世界で優れた取り組みとして国際賞を受賞した、岡山市の両備システムズとOHKが出席しました。

(報告 生本ひなの 記者)
「オーストリアの国連ウィーン事務所です。世界100か国以上から集まった参加者が先進的なバリアフリーな取り組みを発信します。」

会議は、世界のバリアフリー活動などをたたえる国際賞「ゼロ・プロジェクト・アワード」の表彰式に合わせ3日間にわたり開かれています。この賞は国連障害者権利条約の理念に基づきオーストリアのエッスル財団などが、毎年表彰しているものです。

2024年は岡山市の両備システムズが手掛ける色覚異常の人を補助するソフトウェアを無償で提供している取り組みや、OHKの手話実況など43カ国から77の取り組みが受賞しました。

表彰式に先立ち、OHKが手話実況者の育成のために立ち上げたアカデミーについてプレゼンし、2025年東京で開かれる聴覚障がい者のためのオリンピック、デフリンピックを見据えた独自の取り組みとして発信しました。会場では参加者らがモータースポーツの映像に合わせ手話実況を体験しました。

(プレゼンを聞いた人 オーストリア・男性)
「実況者の手話表現や表情がとてもリアルで、日本手話が理解できなくでも見て分かりやすい。特に選手の接戦の様子などの表現はとても面白く、手話を分かりたい、学びたいと思わせるものだった。」

(プレゼンを聞いた人 ヨルダン・女性)
「とても革新的な取り組みだと思った。ヨルダンのろう者たちも同じようにスポーツを楽しめるように手話実況という先進的なアイデアを参考にしたいと思う。」

(ろう者・オーストリア)
「スポーツに手話実況が付くことは、ろう者が社会の一員であるうえで非常に重要なこと。スポーツや音楽などエンターテインメントが手話で楽しめることはとても大事。」

またOHKとエッスル財団は、デフリンピックでの協力など、バリアフリーな社会の実現に向けた合意書にサインし、今後の連携を約束しました。