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2024.02.08

倉敷市の女子高校生が決断 生まれて初めて髪にハサミ…病と闘う子供たちのために【岡山】

病気などで髪を失った子供たちに髪の毛を寄付してウィッグをつくるヘアドネーションに、倉敷市の女子高校生が挑戦しました。生まれて初めてのカット。決断の裏にある思いを取材しました。

倉敷市に住む高校1年生の平田心絆さん。生まれてから16年間、一度も切ったことがない髪は約1メートル30センチまで伸びました。今ではトレードマークとなっていた長い髪。今回、初めて切ることを決意しました。

(平田心絆さん)
「ヘアドネーションというものを見つけて、自分もずっと髪を伸ばしてきたから誰かの役に立つために髪を切る」

病気などの様々な理由で髪の毛を失った子供に医療用のウイッグを無償で提供するヘアドネーション。心絆さんは小学6年生のころ、新聞の記事でヘアドネーションを知り、自分も人の役に立つため挑戦したいと思いました。

(母親)
「本当は親としてはもう少し伸ばしてほしい気持ちがあったが、本人がどうしても(ヘアドネーションのために)切りたいという意思を表明してきたので本人の意思を尊重してあげようかなと思った」

医療用ウィッグの製作には31センチ以上の髪が必要。心絆さんは60センチ寄付することにしました。バラバラにならないように髪を細かく束にして、いよいよハサミが通されます。

(平田心絆さん)
「自分がアイドルとか好きなものを見ていて、すごく楽しんだり癒やされたり頑張ろうと思えるからヘアドネーションをすることで誰かが勇気づけられたり頑張ろうと思える気持ちになるから自分はヘアドネーションがしたい」

人生で初めてのカットは無事に終わりました。

(平田心絆さん)
「ハサミを入れたときは、うわってなったけど、頭が軽くなったしこれからこの髪の毛で誰かが笑顔になってもらえたら」

切った髪は、この後ヘアドネーションを行う団体に送り、数か月後には医療用ウィッグを必要とする子供たちのもとに届けられるということです。

(平田心絆さん)
「やって良かった。また髪が長くなったら寄付をしたい」