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2024.02.01

高松空襲で母を亡くした主人公描く…香川菊池寛賞に坂出市の女性の小説「幸子」【香川】

高松市出身の文豪、菊池寛の功績をたたえ、香川ゆかりの文学作品に贈られる「香川菊池寛賞」の2024年の受賞作品が決まりました。

「香川菊池寛賞」に選ばれたのは、坂出市在住で非常勤の国家公務員として働く光岡和子さん(59)の小説、「幸子」です。

この作品は、高松空襲で母を亡くした主人公が、孤児院や少年院で過ごす中で人間として成長していく姿が描かれています。戦後の混乱期の少年院を舞台にした設定と展開の面白さが評価されました。

(香川菊池寛賞受賞 光岡和子さん)
「何度書き直しても、何度推敲してもリアリティーにかけてもうダメだと思って1回応募を諦めてそのまま放置していた作品だった。今度こそ書き上げた作品なので嬉しさも倍増した。」

また、奨励賞には綾川町の藤原無可さんの小説、「海鼠透し」が選ばれました。2024年で59回目を迎えた香川菊池寛賞には、香川県以外にも東京都や沖縄県などから49作品の応募がありました。贈呈式は、2月9日、高松市で行われます。