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2024.01.12

野菜や肉の食品ロスをなくす”おいしい取り組み”「食品ロスグルメ」あれこれ【岡山】

続いては瀬戸内のエコな話題についてお伝えする「エコナビ」。今回のテーマは「食品ロスグルメ」です。形が悪い、小さいなど「規格外」となり捨てられる可能性がある食材を活用したグルメが続々と登場しています。その現状を取材しました。

曲がったネギに…傷がついた大根。真庭市に2023年リニューアルオープンしたレストラン「十字屋商店」では地元の農家から市場に出せない規格外の野菜を買い取り地域の女性が集まってカット野菜にしています。

(真庭あぐりガーデン 木島京子さん)
「スーパーには並ばない、傷がついたものや取れすぎたものなどは畑に捨ててしまうが、もったいない」

食品ロス野菜で作ったグルメがこちら。タマネギ、ニンジン、サツマイモなどがふんだんに入ったかき揚げ丼のセットです。傷などがあった野菜も調理されると元の姿はわかりません。

(真庭あぐりガーデン 木島京子さん)
「規格外ではあるが産地直送、地産地消。新鮮な野菜を召し上がっていただけることに変わりはない」

さらに岡山市中心部にも食品ロスを使った絶品グルメが。

(森下花音 アナウンサー)
「お肉たっぷり入っている」岡山市北区の「ありがとうカレー」で提供するのはハラミやタンがたっぷり入った贅沢カレーです。

(森下花音 アナウンサー)
「いただきます。お肉柔らかい。ルーもこくがあるが、ルーに負けない肉のうま味を感じる。おいしい。おいくらですか?」

(ありがとうカレー 川上聖海さん)
「500円、ワンコインです」

(森下花音 アナウンサー)
「500円!?」

店の人によると使っているのは岡山市の人気焼き肉店「ひだや」の肉。安く手に入れるのは難しそうですが…。実は、焼き肉店で発生する食品ロスをカレーに活用しているのです。

(ひだや 緋田幸生社長)
「焼き肉の肉として出すのは、10キロあるうちの8キロ。どうしても端材、スジや皮や脂があるので」

「ひだや」では食材を余すところなく使おうと端材となるスジの部分をありがとうカレーに無料で提供。ワンコインで楽しめる肉たっぷりカレーが生まれたのです。

捨てられる可能性もあった食材が生まれ変わった食品ロスグルメ。環境にも家計にも優しい取り組みが広がりつつあります。