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2024.01.05

菅井竜也八段「自分は棋士。勝負の場所にいる」再び藤井八冠に挑む王将戦七番勝負を前に意気込み【岡山】

岡山市出身の菅井竜也八段(31)が挑戦者として挑む将棋のタイトル戦、王将戦の七番勝負が1月7日から始まります。藤井聡太八冠を相手に2度目のタイトル戦、意気込みを聞きました。

(菅井竜也八段)
「いち早く結果を残したい」

発する言葉の一つ一つににじみ出る決意。

(菅井竜也八段)
「自分は棋士ですから、勝負の場所にいるわけですから」

負けられない戦いが、始まります。1月7日に開幕する王将戦の七番勝負。現在、8つのタイトルを独占する藤井聡太王将に挑戦するのが、岡山市出身の菅井竜也八段です。2023年春の叡王戦に続き、タイトル戦の舞台では2度目の対決。前回は五番勝負を1勝3敗で敗れました。

(菅井竜也八段)
「まだ藤井さんは20歳ぐらいだと思うが、将棋の理解度がすごく高いと感じた。(Q:叡王戦はきっかけになった?)数年ぶりのタイトル戦だったが、挑戦が決まってから、より充実した日々を過ごすことができた」

そう語るように、2023年度の対局成績は24勝12敗。年間を通して戦うリーグ戦、順位戦ではトップ棋士10人が争うA級に身を置きながら、高い勝率を維持しています。

(菅井竜也八段)
「昔より勝負の駆け引きというか、勝負のコツが少しだけ分かったような気がしている。20代の時は勝負を急ぐ傾向にあったが、それがだんだんと少なくなってきて、勝負というのは簡単に決まらないという考えに今はなっている。勝負に対する考え方が変わったのも大きな要因だと思う」

Q.棋士として熟成してきた?
(菅井竜也八段)
「最近やっていて、もっともっと強くなれると感じているので、まだまだ熟成してない(笑)」

7日、栃木県大田原市で開幕する王将戦。6つの都府県で七番勝負が繰り広げられます。対局は持ち時間がそれぞれ8時間。2日制で行われます。

(菅井竜也八段)
「藤井さんのファンもいれば自分のファンもいるし、ほかの棋士のファンも、今はたくさんの将棋ファンがいるので、いろんな応援の仕方があると思う。ただ自分は棋士で、勝負する場所にいるので、1つでも奪いにいくというのが自分の役割。結果にこだわるというのが一番だが、王将戦では叡王戦の経験も生かせると思うし、自分の将棋をしっかり仕上げて1局1局、力を出し切りたい」