岡山市の学校法人、就実学園は岡山市中区にある就実短期大学の学生の募集を２０２５年度以降停止すると発表しました。

１２月２１日の理事会で決めたものです。就実短期大学は１９５３年４月に岡山就実短期大学として開学し、家政科の入学定員８０人でスタートしました。その後、幼児教育科や国文科などが、増設され、１９９０年代には定員は１学年５２０人まで増えました。

現在は幼児教育学科と生活実践科学科の２つの学科で定員が１８０人となっていて、開校以来７０年間で約２万３０００人が卒業しています。近年は少子化や、４年制大学志向が強まるなどして入学志願者が減少。今後の学校の維持も困難と判断し、募集停止を決めたものです。

就実学園では「短期大学の在学生が卒業するまで学生に対する教育活動、就職・進学支援、学生のサポートについては万全の態勢で臨む」としています。また、今後の地域社会のニーズや進学動向に応えるため、４年制の就実大学の教育学部の改組や心理学部の増設に向けた準備を進める方針です。

少子化などの影響で全国の短期大学の数は６００校近くから３００校程度まで減少しています。岡山県内では津山市にある美作大学の短期大学部も２０２５年度以降、学生の募集を停止すると発表したばかりです。