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2023.12.14

高梁川水系の上流のダム貯水率は平年の半分以下…高梁市役所に節水呼びかける懸垂幕【岡山】

ダムの貯水率低下による高梁川水系の水不足は、解消のめどが立たないまま年末年始を迎えようとしています。高梁市は12月14日から市役所の庁舎に懸垂幕を掲げるなどして節水を呼びかけています。

高梁川水系で最も利水容量が大きい新成羽川ダムです。貯水率は28.3%と平年の半分以下となり岩肌が見えているところもあります。

岡山県西部を流れる高梁川水系では、9月と10月の降水量が平年と比べ約2割、11月も約5割しかなく、14日午前9時現在の主要な6つのダムの貯水率が39.4%と、平年を30ポイント以上下回っています。

国や県などで作る協議会では、11月14日から15年ぶりの取水制限を実施しましたが、高梁川流域では、12月11日から12日にかけて30ミリほどの雨が降ったものの大幅な水位回復には至っていません。

高梁市では14日、市役所の庁舎に懸垂幕を掲げるなどして水の需要が増える年末年始を前に住民に節水を呼びかけています。

(高梁市 近藤隆則市長)
「これから年末年始を迎え、たぶん水の使用は非常に増えてくると思う。そういう中で工夫をしてもらい、節水を呼びかけるということは非常に大切」

高梁川上流では、14日夜から雨が降る予報ですが、水位が回復するほどのまとまった雨とはならない見込みで、水不足は今後も続きそうです。