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2023.12.06

差別の偏見の歴史から人権問題を学ぶ ハンセン病療養所の学芸員が中学生に講演【岡山・津山市】

ハンセン病の元患者が受けてきた差別や偏見などの社会問題から人権について学ぶ講演会が、12月6日、津山市の中学校で開かれました。

津山中学校で開かれた講演会では、瀬戸内市の国立ハンセン病療養所、長島愛生園の歴史館で勤務する田村朋久学芸員が招かれ、3年生約80人を前に講演しました。

昔は有効な治療法が無く、国の間違った政策によって元患者が強制的に療養所へ隔離されたことや、患者の家族にも差別や偏見が及んだことなど、今もなお続いている問題について語りました。

(講演を聴いた生徒は…)
「(元患者が)自分の名前を伏せて家族を全力で守ることが大変で心苦しかった」
「ハンセン病を通しての新たな問題、人権とか差別とか、今の社会的な問題にもつながっているという印象を受けた」

田村学芸員は生徒たちにハンセン病問題について深く理解してもらい、人権が尊重される社会を築いていってほしいと話していました。