世界のバリアフリーな取り組みを称える国際的な賞「ゼロ・プロジェクト・アワード」が発表され、岡山から、両備システムズとＯＨＫの２社の取り組みが受賞しました。

この賞は国連障害者権利条約の理念に基づき、バリアフリーな社会を目指した取り組みを行う団体や個人に対しオーストリアの財団などが表彰するものです。

今回のテーマは「ＩＣＴ」と「教育」で岡山市に本社を置くシステム会社、両備システムズでは色覚異常の人を補助するソフトウェアを２００５年のリリース当初からホームページで無償で提供していて、色覚の特性にかかわらず同じ情報を得られるよう色使いに配慮したバリアフリーなデザインの実現に貢献していることなどが評価されました。

一方、ＯＨＫでは３０年続ける手話放送のノウハウを生かし障害の有無に関わらず誰もが一緒にスポーツ観戦を楽しめることを目指し立ち上げた「ＯＨＫ手話実況アカデミー」に賞が贈られました。

２年後の東京デフリンピックを見据え、様々な競技に対応できるろう実況者の人材育成への取り組みが評価されたものです。ＯＨＫの受賞は今回で２回目です。表彰式は２０２４年２月にオーストリアのウィーンで行われます。