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2023.11.23

子供たちのサプライズに涙…地域を守る岡山県民の警察官・筆保邦宏巡査部長の横顔【岡山】

長年地域の安全に貢献した警察官に贈られる岡山県民の警察官です。2023年に選ばれたのは、岡山北警察署大和駐在所の筆保邦宏巡査部長(56)です。地域のためにまっすぐに勤務にあたる筆保巡査部長の日常を追いました。

熱心に子供たちに剣道を教える筆保邦宏巡査部長。岡山北警察署大和駐在所に勤務する駐在さんです。2023年の岡山県民の警察官に選ばれました。

(町の人)
「心強い何でも相談できる」
「大和保育園の子供たちが1列に並んでみんな筆保さんの手にタッチする。微笑ましいお巡りさん」

岡山県吉備中央町、人口約1500人の大和地区を筆保巡査部長は一人で守ります。

「おはようございます」

町に唯一ある小学校で子供たちを一人一人見送ることが毎朝の日課です。

(筆保邦宏巡査部長)
「調子はいいですか?」

(子供は…)
「いいです」
「毎朝すごく大きな声であいさつしてくれます。いつもありがとうございます」

筆保巡査部長が次に訪れたのは地域の保育園のお祭り。列を先導し、子供たちの安全を守ります。

(筆保邦宏巡査部長)
「事故がなくてよかった。とても元気で孫くらいの気持ちで見守っていきたい」

無事、園に帰ってきたあと筆保巡査部長に子供たちからサプライズが・・・

・子供たちから絵を渡すサプライズ

(筆保邦宏 巡査部長)
「すごく感動しました」
「本当に大和に来てよかったなと思いますこれからも少しでも力になれるよう頑張ります」

筆保巡査部長は津山市出身の56歳。大和地区の駐在所に来て2023年で6年目です。

(筆保邦宏巡査部長)
「小学生の時の駐在さんが地域の住民から好かれていてこういうお巡りさんになりたいと小学生の時に思ったのが最初」

1990年に岡山県警に入り、警察人生の半分近くを交番や駐在所で勤務。これまでに9回の警察本部長表彰を受賞しています。

また、剣道7段の腕前で赴任当初からスポーツ少年団で子供たちに指導しています。剣道を通して伝えたいことは技術だけではありません。

(筆保邦宏巡査部長)
「お父さんとお母さんに対して感謝の気持ちをもってもらえる子供になってもらいたい」

そんな筆保巡査部長を支える家族の姿がありました。普段は離れて生活している妻の優子さん。

(筆保邦宏巡査部長)
「一人で食べたら美味しくないので居てくれたらすごくうれしい」

(妻の優子さん)
「家族はすごく仲がいい顔はこんな感じだけどすごく優しい。」

家族との時間は筆保巡査部長にとってかけがえのない時間です。

大和地域に住んでいる人の約半数が65歳以上の高齢者です。この日は高齢者の集会に出席し明け方や夕暮れが暗くなる冬の時期に事故などに遭わないよう特に注意するポイントを説明します。

(筆保邦宏 巡査部長)
「夜行タスキをすると運転手からしたらすごく目立つ人がいると運転手が気づけば事故にあいにくい」

(高齢者)
「お話よく分かりました。丁寧で」
「すごく地域の人を見守ってくれて素晴らしい」

筆保巡査部長は地域みんなの心強い存在。いつも心掛けていることがあるそうです。

(筆保邦宏巡査部長)
「作ったりすることが出来ない人間なので自分の思ったことをしゃべってしまうので若い頃はよく上司に叱られていた。もっと遠慮しろとかただそこが自分の良いところかなと思っているのでその人の立場に立った対応をしようといつもそこだけは気にしている」

住民一人一人を思いやり日々の安全を守る筆保巡査部長。これからの警察人生もまっすぐに地域を守り続けます。