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大雨の中MGCで激走…前田穂南ら天満屋勢4選手 パリ五輪に続く2枚の切符への挑戦を終えて…【岡山】

2023.10.16

大雨の中MGCで激走…前田穂南ら天満屋勢4選手 パリ五輪に続く2枚の切符への挑戦を終えて…【岡山】

10月15日に東京で行われたパリオリンピックの代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ。岡山市の天満屋から、東京オリンピック日本代表の前田穂南(27)など4人が出場し、五輪切符の獲得に挑戦しました。

大粒の雨の中、開催されたMGC。天満屋からは、前回のMGCで優勝し東京オリンピックに出場した前田穂南、2019年の世界陸上選手権で7位入賞・倉敷市出身の谷本観月(28)のほか、玉野市出身の松下菜摘(28)と、キャプテンの大東優奈(25)が出場しました。

女子の出場者は全部で24人。パリへの切符を手にできるのは上位2人です。

有力選手で先頭集団が形成される中、レース序盤、前に出たのは前田でした。谷本と松下、そして、大東は遅れを取ります。

レース前のアメリカ合宿で質の高い練習ができ、自信をのぞかせていた前田が先頭をキープする中、徐々に松下がペースを上げます。先頭集団に追いついた後、選手たちを一気に抜き、18キロ付近で一時、先頭に出ます。

しかし、松下と前田は23キロ過ぎで一山麻緒(26・資生堂)などに徐々に引き離されてしまいます。

天満屋勢で最初にゴールした松下が2時間25分57秒の5位。次にゴールした谷本が2時間26分40秒の6位。健闘したものの、パリへの切符を手にすることはできませんでした。

(5位 天満屋 松下菜摘選手)
「折り返しの所、滑ってしまって、立ち上がった時にバランスが崩れて、やばいなと思ったけど、前にポイントとなる選手がいたので、そこを追おうと思って走った。やはりチームメイトがいたのですごく安心して走れた。後半はきつかったけど、楽しんで走れた」

(6位 天満屋 谷本観月選手)
「準備はしっかりしてきたので、悔しい。120%の力が出し切れた。一番、今までのマラソン練習の中でできてきたので、これが私の集大成」

「途中から身体が固まり思うように動かせなかった」という前田は2時間27分2秒の7位に終わりました。

(7位 天満屋 前田穂南選手)
「(悪天候で)マラソンって本当に何が起こるか分からない難しさを感じた。次はMGCファイナルチャレンジ。記録との勝負になってくるので、継続して記録を狙って、頑張りたい」

大東は2時間31分36秒の13位でした。

(13位 天満屋 大東優奈選手)
「レースは苦しい結果になってしまったが、良い経験になった。先輩のように、大きい舞台でも戦っていけるような強い選手になっていきたい」

今回のMGCでは、優勝した鈴木優花(第一生命グループ)と、2位の一山が2024年のパリオリンピックの日本代表に内定しました。