OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2023.09.19

あなたの手話への意識は? OHKアンケート調査結果から見えた現状【手話言語の国際デー 岡山・香川】

9月23日は「手話言語の国際デー」です。30年間、手話で特集をお伝えしてきたOHKでは手話言語の国際デーについて深掘りしていきます。

優しい青い光に包まれた岡山市中心部。シンボルカラーのブルーでランドマークを照らす啓発イベントです。手話言語の国際デーは2017年に国連で定められ、手話が音声言語と対等であることを認め、ろう者の人権が保障されるように社会全体で手話への理解や意識を高める日です。

これに伴いOHKでは、手話への意識についてウェブとアプリでアンケートを行いました。

手話言語の国際デーの認知度を聞く質問では、国連での決議から6年と日が浅いこともあってか、約8割が「知らない」と答えました。その一方、知っていると答えた人の7割近くが、知った後、手話への意識が高まったと答えました。手話への理解を広げるには知ることが大切だと伺えます。

では、手話言語の国際デーを知るためにさらに詳しく掘り下げていきます。2023年のテーマは「世界中のろう者がどこでも手話言語でコミュニケーションできる社会へ」です。

あなたは日常生活の中で手話をどれほど身近に感じていますか。

(まちの人は…)
(70代)
「テレビを見ていると手話ができる人が増えてきているのかなと感じる。(勉強しようと思うか)身近で必要ないので思わない」

(10代)
「YouTubeとかで見て手話をやろうかなと思ったことはある」

(10代)
「小学校や中学校では授業があったが、最近触れる機会がなくなった」

(30代)
「会社にも耳が聞こえない人がいて、コミュニケーションツールは、ほとんど文面。チャットなどのツールを使うことが多い」

(20代)
「手話ができたらいろんな人とコミュニケーションが取れて良いなと思うが、勉強までは考えられていない」

アンケートで聴覚障害者への配慮がされている場所を聞いたところ、「行政」「メディア」と、公共性が高い項目が上位を占め、生活に身近な場面と対照的な結果でした。

手話の広がりを感じたことを尋ねる質問でも、テレビドラマやCM、政府の会見などでよく見るようになったという声が多くあり、公共的な場面での普及が手話の広がりに貢献しているのが伺えます。

さらに、聴覚障害者が不自由なく生活するのに何が必要か聞いたところ、「手話を含めた音声言語以外の対応」、「もっと多くの人が手話を学ぶ」と続きました。

今回アンケートで伺えたのは次の二つ。

「手話への理解を広げるには知ることが大切」なこと。次に、「日常の様々な場面で手話を含む聴覚障害者に配慮した取り組みがもっと進む」ことです。

手話言語の国際デーがその第一歩になれば良いと思いました。