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2023.08.30

玉野市に国内最大規模の蓄電池工場の建物公開…5年後には100人以上の雇用も【岡山】

世界的な建築家による洗練されたデザインです。玉野市で蓄電池を組み立てる国内最大規模の工場の建屋が完成し、8月30日に内覧会が開かれました。

(戸田奈沙記者)
「公開された工場の中に入ります。広々として1年間で約90万世帯の1日分の電気を蓄えられる蓄電池を生産する予定ということです」

太陽の光が差し込むまるで美術館のような建物。玉野市田井に建設されたのは蓄電池の組み立て工場です。東京のベンチャー企業、パワーエックスの新たな拠点となる施設で、9月から順次製造ラインが搬入されます。

蓄電池は太陽光など再生可能エネルギーを蓄えて使えるため脱酸素社会に向けて注目されている電源です。

(パワーエックスマニュファクチュアリング 池添通則社長)
「昼間使いきれなかった太陽光のエネルギーを蓄電池に蓄えてほかのピークの時使う。たくさんのキャパを太陽光に合わせてもっていく」

工場のデザインは世界的な建築家、妹島和世さんが手掛け、瀬戸内国際芸術祭などの観光客を見込んだ見学コースが設けられたほか屋根には約3100枚の太陽光パネルを敷き、工場は100%、再生可能エネルギーで稼働するといいます。

(パワーエックスマニュファクチュアリング 池添通則社長)
「電池のビジネスは今日本から海外に流出している。日本に取り戻して、玉野のような美しい場所でものづくりできるのが肝」

出荷は2024年の夏始まる予定で、5年後には地元の人を中心に100人以上を雇用するということです。