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2023.08.29

笠岡市と白石島を結ぶ航路の運航休止 住民代表が「安心して暮らせる生活の維持」を市長に陳情【岡山】

笠岡市の伏越港と笠岡諸島の白石島を結ぶフェリー航路が2023年12月に運航を休止します。島の住民らが8月29日、安定的な生活の足の確保を求め、市に陳情しました。

白石島の住民代表4人が市役所で小林市長と面会し、陳情書を提出しました。

笠岡市の伏越港と白石島を結ぶフェリー航路は1954年に開設され、三洋汽船が1日に4往復運航しています。しかし、利用者の減少や船の老朽化、燃油価格の高騰などを理由に、2023年12月31日からの運休が決まりました。それ以降は、本土と、白石島を含む笠岡諸島の各島に寄港するフェリーと、別の船会社が運航する2往復のみになります。

陳情書では、運休は通勤や通学だけでなく、島の産業や観光などにも大きな影響を与え、住民は大きな不安を抱えているとして、今後、残る航路のダイヤの再検討や島でヒアリングを行うなどして、住民が安心して暮らせる生活を維持してほしいと市に求めています。

(白石・島づくり委員会 樋口栄吉会長)
「笠岡諸島をつないでくれる航路が絶対必要。50年60年航路が続くような運航体制があれば1番いい」

(笠岡市 小林嘉文市長)
「この航路を休止する判断は尊重せざるを得ない。来年(2024年)1月以降、島民のみなさんが不便をきたさないように全力でバックアップしていきたい」

市は今後、船会社や島の住民との話し合いの場を設け、今後の対応を協議していきたいとしています。