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岡山出身者12年ぶりの追加…岡山・香川出身の沖縄戦犠牲者11人「平和の礎」追加刻銘へ【岡山・香川】

2023.06.08

岡山出身者12年ぶりの追加…岡山・香川出身の沖縄戦犠牲者11人「平和の礎」追加刻銘へ【岡山・香川】

岡山県出身者の追加刻銘は12年ぶりです。沖縄戦で犠牲になった人たちの名前が刻まれている沖縄県にある石碑、「平和の礎(いしじ)」に岡山・香川出身の11人の名前が追加されることになりました。

沖縄県糸満市の県営平和祈念公園にある「平和の礎」には、毎年6月23日の「沖縄慰霊の日」に合わせて、新たに申告があった戦没者の名前が追加で刻まれることになっています。

今回、追加されるのは岡山県出身者9人と香川県出身者2人で、岡山県出身の9人のうち8人は、那覇市在住で遺骨収集のボランティアを続けている南埜安男さんの調査で分かったものです。

南埜さんによりますと8人は軍に徴用された民間船の乗組員で、沖縄戦に巻き込まれ、先島諸島や南西諸島周辺などで犠牲になったということです。残る1人は遺族からの申し出があったもので、岡山県が沖縄県に申請した結果、9人の追加刻銘が決まったものです。岡山県によりますと県出身者の追加刻銘は、1人が追加された2011年以来、12年ぶりです。

「平和の礎」には現在、24万1686人の名前が刻まれていて、このうち岡山県出身者は1838人、香川県出身者は1394人となっています。岡山・香川出身の11人の名前は沖縄全戦没者追悼式までに石碑に刻まれることになっています。

沖縄県などによりますと2023年は沖縄県出身者24人と沖縄県外出身者341人の合わせて365人が追加刻銘されることになっていて、2006年度以来の多さとなっています。沖縄県外出身者341人のうち296人が広島県出身で、ほとんどが1945年に米軍の攻撃を受け沈没した戦艦「大和」の乗組員だったとされています。

今回の追加で「平和の礎」に名前が刻銘される数は24万2046人(二重刻銘等で5人削除)となります。