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2023.05.17

高齢者施設で“部屋ばかりの日々”から4年ぶりの外出…入所者がイチゴ収穫で久しぶりの笑顔【岡山】

新型コロナの5類引き下げから1週間あまり、厳しい感染防止対策がとられてきた高齢者施設でも徐々に対応が緩和されています。岡山市の高齢者介護施設では5月17日、約4年ぶりのイベントが行われました。

岡山市北区の高齢者介護施設、愛ファミリー天瀬。17日は、入居者が楽しみにしていたイベントの日です。

(入居者は…)
「(何食べに行く?)イチゴ。腹いっぱい食べる」
「外のいい空気を吸いたい、部屋ばっかりだから」

約4年ぶり、コロナ禍以降初めての外出です。

(介護付有料老人ホーム愛ファミリー天瀬 平谷のり子施設長)
「(入居者からは)久しぶりの外出で楽しみという話を聞く。感染対策をしながらしっかり高齢者を守っていきたい」

介護が必要な高齢者ら、約40人が暮らす施設。コロナ禍以降、対面での面会の禁止や外出制限などがありましたが、新型コロナの5類引き下げなどを踏まえ、重症化リスクの高い高齢者に配慮しながら、元の日常を取り戻しつつあります。

施設から車で30分、入居者が向かったのは岡山市南区のサウスヴィレッジです。旬を迎えているイチゴの収穫を楽しみます。

(入居者は…)
「おいしい」
「甘い。最高」
「これは砂糖つけてもおいしい」
「良かった。天気が良いから。10個くらい食べたかな、初めて」

(愛ファミリー天瀬 橋川紗希さん)
「今までコロナ禍で外に出ることができなかったので、実際に外に出て入居者の笑顔を久しぶりに見られてうれしかった」

まだコロナ禍前と同じとはいきませんが、少しずつ戻る日常。入居者にとっても施設のスタッフにとっても久しぶりの外出は特別な思い出になったようです。