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2023.05.15

「コロナ後遺症」専門外来 5類移行後も1日10人程度が受診 症状は頭痛や睡眠障害【岡山】

岡山市の岡山大学病院には、新型コロナの後遺症を専門に診療する外来があります。社会が「ウィズコロナ」に踏み出す中、後遺症の現状を取材しました。

(岡山大学病院総合内科・総合診療科 大塚文男教授)
「5月8日から5類に分類されている。ウイルス自体が変わっているわけでない。感染に対して意識を持続・継続する姿勢が大事」

2021年2月、岡山大学病院に開設された「コロナ・アフターケア外来」です。新型コロナの後遺症を専門に診療していて、4月末までに約680人の患者が受診しています。5類移行後も1日10人程度の患者が受診していて、後遺症の症状も変化してきているといいます。

(岡山大学病院総合内科・総合診療科 大塚文男教授)
「嗅覚・味覚はぐっと減ってきた。オミクロン株の後遺症は長く続いていて、傾向としては倦怠感・頭痛・睡眠障害が目立つ」

外来を訪れた患者の症状は、デルタ株で特徴的だった味覚・嗅覚障害などが、オミクロン株では急激に減少。一方、倦怠感や頭痛、睡眠障害がかなり増えています。治療期間は長期化する傾向があると指摘します。

(岡山大学病院総合内科・総合診療科 大塚文男教授)
「一度後遺症になると、治癒するまでに半年くらい時間がかかる。感染させない、重症化させないという意味でも、個人の判断でどういう場面でマスクをつけるかなど、判断が大事になる」

5類に移行しても、状況に応じて適切な感染防止対策を個人で考えていく必要がありそうです。