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2023.05.02

コロナ禍を乗り越え世界へ…“G7都市大臣会合レセプション”乾杯酒に選ばれた酒蔵 再起にかける【香川】

7月に高松市で開かれるG7都市大臣会合のレセプションで提供される地元の日本酒が決まりました。コロナ禍で厳しい状況が続いた酒蔵の晴れ舞台にかける思いを取材しました。

(西野金陵製造課 酒井史朗課長)
「レセプションの乾杯酒に選ばれた月白です」

シンプルでおしゃれなラベル。香川県琴平町の酒蔵、西野金陵を代表する日本酒です。
西野金陵01
(前川裕喜記者)
「いただいてみます。お米の甘味を感じられ後味はすっきりとさっと消える感じです。食事はオリーブハマチを辛いしょう油につけて合わせるといいと思う」

4月17日、高松市で開かれた乾杯用の日本酒の選定会で、県内5つの酒蔵の名品から選ばれました。
西野金陵02
原料は三豊市産の酒米オオセトと丸亀平野の湧き水で、徹底した鮮度管理により出来立ての味わいを閉じ込めています。
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(西野金陵製造課 酒井史朗課長)
「金陵の酒は、味わいのしっかりしたものが多い中、月白は突然変異ですっきりしている。選考会の時に、ふわっと甘いのと、後味や余韻がすっと切れた方がいいと言っていて、月白はまさにその通りの味わい」

G7の関係閣僚会合は世界的な課題を議論する一方、開催地の魅力を世界に発信する機会でもあります。

4月、倉敷市で開かれた労働大臣会合でも地元の食が提供されました。コロナ禍で飲食業界が低迷し厳しい状況が続いた酒蔵。
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7月7日から開かれる都市大臣会合で香川の酒を世界に発信し、再起へ弾みをつけたいとしています。

(西野金陵製造課 酒井史朗課長)
「香川の酒の味わい、風味を覚えてもらい、好きになってもらうのが一番。もう一回飲みたいと思ってもらえるよう精いっぱいやる」
西野金陵05
今回、提供される乾杯用の日本酒は、綾川町の酒蔵からも選ばれています。

「吟醸酒の金陵月白」です。小売店だとこの300ミリリットル入りで500円ほどと、手頃な価格です。

G7のレセプションに採用という明るい話題でしたが、日本酒の市場はコロナ禍の行動制限による飲食業界の低迷で、厳しい状況が続きました。

紹介した西野金陵でも2020年と2021年のシーズンは、製造量が半分以下に落ち込みました。今は7割ほどまで回復しています。
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さらに追い風も吹いています。海外では日本酒に人気が出ていて輸出額は右肩上がり。西野金陵でもアジアやアメリカ、最近はインドに輸出しています。
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また日本酒だけでなく香川由来の原料を使って海外で人気の蒸留酒ジンやラムを開発し差別化に力を入れています。
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香川の酒蔵でも伝統を守りつつ変化していくことでコロナ後の生き残りを図っています。