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暗い部屋の中で、研ぎ澄まされる感覚…「体全体で楽しむ」ユニバーサル・ミュージアム【岡山】

2023.04.04

暗い部屋の中で、研ぎ澄まされる感覚…「体全体で楽しむ」ユニバーサル・ミュージアム【岡山】

誰もが楽しめるアート展、ユニバーサル・ミュージアムの見どころをシリーズでお伝えしています。今回紹介するのは、体全体で感じることができる作品です。

岡山市北区の杜の街グレースで開催中のユニバーサル・ミュージアム。

(中塚美緒アナウンサー)
「教授、この部屋は少し暗いが何か理由が?」

(国立民族学博物館 広瀬浩二郎教授)
「暗いけどよく見えないから、触ってみようと触角を誘導するために照明を暗くしている」

展示の一部では、部屋の照明を落とし、視覚以外の感覚に集中させます。

(中塚美緒アナウンサー)
「動きに合わせて音が鳴るので、自分がどんな動きをしているのか耳で聞くこともできる」

約1300枚の布を天井からつり下げた作品。布の感触だけでなく、他人との距離を音で感じて楽しめます。

(中塚美緒アナウンサー)
「これは古墳の形ですか!」

(国立民族学博物館 広瀬浩二郎教授)
「関西の古墳、目で見ると一部分しか見えないので、体全体で古墳を感じてみようという作品」

(中塚美緒アナ)
「体験してみます・・・落ち着く。包み込まれるよう。家の湯船に入っているような感じ」

このほか、時間やエネルギーなど、目に見えないものを形にした作品も多く、全身を使って感じる仕組みになっています。

(国立民族学博物館 広瀬浩二郎教授)
「触って質感や温度に気づくのは第一歩。その先に作者など、ものの背後にいる人にどれだけアプローチしていけるかというのが、少し深い気づきになっていくと思う」

誰もが楽しめるアート展、ユニバーサル・ミュージアムは5月7日まで開催されています。


「ユニバーサル・ミュージアム」について、詳細はこちらをご覧ください。