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2023.03.15

「自転車のヘルメット着用」で救えた命も…4月からすべての人で努力義務化 警察官が呼びかけ【香川】

4月1日から自転車に乗るすべての人を対象にヘルメットの着用が努力義務化されるのを受け、香川県警が、3月15日朝、高松市で街頭キャンペーンを行いました。

高松市内では15日朝、警察官52人が街頭に立ち、自転車のヘルメット着用などを呼びかけるチラシを配布しました。

自転車のヘルメットについては、現在、13歳未満の子供に着用させることが保護者の努力義務となっていますが、4月1日からは年齢を問わず、全ての人が対象となります。

(河野有紀記者)
「今年(2023年)1月こちらの市道では、軽乗用車が自転車に衝突する事故が発生しましたが、自転車の男性は一命を取り留めました」

高松市牟礼町の市道で発生したこの事故で、自転車の男性は頭を打つなどして意識不明の重体で病院に搬送されましたが、その後、意識を取り戻し一命を取り留めました。警察によりますと自転車の男性は、ヘルメットを着用していたということです。

香川県内で過去に発生した自転車の死亡事故を調べると、頭を強く打ったことが致命傷となった事例が約半数を占めています。しかし、このうち75%はヘルメットを着用していれば命を落とさずに済んだ可能性があるということです。

(香川県警交通部 中村弘孝部長)
「罰則がないから守らなくて良いのではなく、ルールを守ることが命を守る。交通事故のリスクが減少するという認識を持って、交通ルールを守って、安全運転を心掛けて欲しい」

2022年12月の調査では香川県内で自転車のヘルメットを着用していた人は、13.1%と決して高くなく、県警は、引き続き呼びかけを強化したいとしています。