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コロナ禍で“増加”する粗大ごみを“リユース品”に…岡山市が「メルカリ」とタッグ 全国で4例目【岡山】

2023.03.14

コロナ禍で“増加”する粗大ごみを“リユース品”に…岡山市が「メルカリ」とタッグ 全国で4例目【岡山】

コロナ禍で自宅を片付けるなど生活様式の変化で粗大ごみが増えています。岡山市はまだ使えるリユース品をフリマアプリで販売する新たな取り組みを始めました。

この取り組みは岡山市が月に2000万人が利用する大手フリマアプリの『メルカリ』と連携し、市で回収した粗大ごみをきれいにした後、リユース品としてメルカリ内のショップで販売するものです。

3月14日朝、岡山市役所でメルカリとの協定締結の報告が行われ、大森市長が自転車やギター、タンスなど10点を出品し販売を始めました。

(メルカリ 高橋亮平社長室政策企画参事)
「こんなものが売れるんだ、メルカリを使えば売れるんだと知ってもらえれば。自治体が踏み込んで販売を開始したことに大きな価値があると」

(岡山市 大森雅夫市長)
「粗大ゴミの中に使えるものが多く存在している。循環型社会を目指しているので、最も効果的な方法を選択した」

(森夏美アナウンサー)
「こちらには修理した家具などが並んでいます。どれも傷がほとんどなくきれいな状態なものばかりですが、コロナ禍で譲渡数が減り、ご覧のように在庫がかなり増えている状況です。これらを今後、月1回のペースでメルカリに出品する予定です」

市で受け入れた粗大ごみを修理する施設東部リユースぷらざでは、まだ使えるリユース品を展示しています。希望する岡山市民に無料で譲渡したり、抽選で安く販売しています。

しかし、コロナ禍で施設を訪れる人は5年前の約半分に減り、再使用品の譲渡件数も大幅に減少しています。その一方で、粗大ごみの量はコロナ禍による生活様式の変化などで増加傾向です。

市は、メルカリとの連携で全国への販路拡大はもちろん、スマホ世代の若者をターゲットにリユース品の認知度アップにつなげたい考えです。

(東部リサイクルプラザ 力竹孝典所長)
「メルカリを通して、まずはこの取り組みを知っていただきたい。新生活を始める人など、ここに来て見てもらって、活用してもらえれば」

メルカリを活用したリユース品の販売は全国の自治体で4例目で、政令市では初めてです。

岡山市にとってはごみの処理費用が削減でき、市民にとっては財布にやさしいこの取り組み。粗大ごみの減量につながるのか今後、注目を集めそうです。