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2023.03.02

東日本大震災を知らない子供たちに…小学校で大地震を想定した防災訓練【岡山・岡山市】

東日本大震災の発生から3月11日で12年です。震災当時、生まれていなかった子供達に防災や備えの大切さを学んでもらおうと、岡山市の小学校で3月2日、体験型の訓練が行われました。

岡山市中区の旭竜小学校で行われた訓練は、和歌山県を震源とするマグニチュード8.0の地震発生後、校舎内で火事が起こったとの想定で行われました。

参加した全校児童約140人は、身を守る体勢を取ったあと教員の合図に合わせて校庭に避難していました。

また、消防車両10台や防災ヘリコプターも出動。校舎内に取り残された教員を救助する訓練や、消火訓練なども行われました。

(参加した小学6年生は)
「このような大規模な訓練は初めてで緊張した。実際に災害が起きたときにすぐに動けるよう、家族とも話し合っていきたい」

(参加した小学5年生は)
「大きな地震に遭っても大丈夫なように備えていきたいと思った」

(岡山市中消防署 小谷雄司署長)
「ほとんどの小学生が震災以降に生まれたので、震災を知らない。家族全員で話し合いをして、そこから防火防災についての発信をしてほしい」

今後20年以内に60%程度の確率で発生するとされている南海トラフ地震では、岡山市でも震度6強の揺れが想定されています。岡山市消防局は今後も地域と連携し、地震や火災に備えた訓練を行っていくとしています。