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2022.11.01

飲み忘れたり…余った“薬”どうする? 知っていますか「ブラウンバッグ運動」【岡山】 

患者が飲み忘れるなどして手元に残っていく薬を減らし、有効に活用しようと、オリジナルのバッグを使った実証実験が、岡山県内2市1町の薬局で11月1日から始まりました。

このうち和気町のサンヨー薬局和気店では、11月1日から訪れる患者に対し、節薬バッグ、「ブラウンバッグ」を配っています。

「きょうからブラウンバッグ運動。(薬を)飲み忘れたり、家にある薬で分からないことがあったら(バッグに)入れてもらって、持って来てもらえたら」

薬局がブラウンバッグを患者に配り、患者は自宅に残っている薬を入れて薬局に持っていきます。

薬局は、医療機関に対応を相談し、残った薬を整理して、患者に手渡すという仕組みです。

ブラウンバッグ運動という取り組みで、県は、医師会や薬剤師会と協力して、これまでに津山市や鏡野町などで、この実証実験を行ってきました。

残った薬を整理できるだけでなく、正しい薬の飲み方や使い方を患者に周知することができます。

(サンヨー薬局和気店 兼清啓倫管理薬剤師)
「実際の薬を持って来てもらうので、薬剤師としても指導しやすい。医療はきちんと薬を飲めないとできない。それが可能になる」

(患者は…)
「体の調子が良い時は飲まない時もある。良いこと」
「(薬が)1つにまとまるのが良いことではないか」

県は、さらにこの運動の認知度を向上させたいとしています。

(岡山県医療推進課疾病対策推進班 谷口恵祥主幹)
「健康被害の防止につなげていく。 最終的には医療費の削減にもつながっていく。これからブラウンバッグという名前も含めて、今後広がっていくものだと思う」

実証実験は2023年3月末まで、和気町と備前市、浅口市の薬局、23店舗で行い、県がアンケート調査をして検証することにしています。