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2022.08.25

3年ぶりに開催「滝宮の念仏踊」 ユネスコ無形文化遺産登録目指す【香川・綾川町】

国の重要無形民俗文化財に指定されている雨乞いの踊り、「滝宮の念仏踊」が、香川県綾川町で、8月25日、3年ぶりに行われました。

平安時代、讃岐国司だった菅原道真が、干ばつで雨乞いをした際に恵みの雨が降り、民衆が狂喜乱舞したことから始まった念仏踊。現在まで1100年以上にわたり綾川町の伝統として受け継がれ、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

羽織袴の踊り手たちは、「ナムアミドーヤ」という念仏に合わせて、うちわを振りながら飛び跳ねるように踊り、今年の豊作を祈りました。

(踊り手は…)
「昔は日照りで地面に手が入るくらい割れたりした。そういう土地柄だから(この行事が)残るのだろう。ずっと続けて、若者にも引き継いでもらえたら」

(綾川町 前田武俊町長)
「保存・継承していくことが、(住民の)1つの励みになる。後世へつなげていけたら。行政はそれをしっかり応援する」

国は、念仏踊をユネスコ無形文化遺産の提案候補の1つとして申請していて、2022年11月にモロッコで行われる審査で、香川では初めての登録を目指しています。