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21歳のウクライナ人学生 岡山で新生活をスタート 故郷への思いと新生活で生まれた希望【岡山・倉敷市】

2022.07.22

21歳のウクライナ人学生 岡山で新生活をスタート 故郷への思いと新生活で生まれた希望【岡山・倉敷市】

ロシアによる軍事侵攻から逃れ、避難してきたウクライナ人の学生が、倉敷市で新たな生活をスタートさせました。故郷への思いと入り混じる新生活への期待を取材しました。

(アリサ・ヤセンチュックさん)
「よろしくおねがいします」

アリサ・ヤセンチュックさん、21歳。7月17日、ウクライナ北西部の町ルーツクから倉敷市に避難してきました。20日に倉敷外語学院に入学し、日本語と日本文化について学んでいます。

(アリサ・ヤセンチュックさん)
「漢字が難しい。新しいことを勉強するのが好きだから、楽しい神道・仏教に興味がある。伝統的な事も勉強したい」

もともと日本に興味があり語学留学で2カ月間、東京に滞在した経験もあるアリサさん。全国の日本語学校で作る、ウクライナ避難民を支援する団体などのバックアップを受け、ポーランド経由で避難してきました。

(倉敷外語学院・大山正史理事長)
「非常に良い子で頑張ってほしい。日本文化全体を学び、日本を好きになってもらい、できたら永住して日本とウクライナの関係を築いていきたい」

両親と2人の兄と離れ、1人、日本で暮らし始めたアリサさん。故郷には今も親戚や多くの友人が残っていて、今も毎日のように届く空襲警報の情報に不安が募ります。

(アリサ・ヤセンチュックさん)
「侵攻開始から2週間程して、悪化してきた家の前を軍隊が通るようになった。とてもつらい。ウクライナはとても美しく大好きな国。そんな街が攻撃されているのを見るとつらすぎる。胸が痛い」

一方で、憧れの場所での新生活に希望も持っています。

(アリサ・ヤセンチュックさん)
「人を助けることが好きなので、日本に住んで大使館でウクライナ人を助けるような仕事をしたい」

将来的には日本で就職したいというアリサさん、厳しい状況が続く故郷を思いながらも前向きに新たな生活をスタートさせました。