作り手が途絶えたため２０１９年で見納めと思われた津山市の水揚げ水車が地元の人によって２０２０年も作られ、６月２日、田植えが行われました。

田んぼに水をくみあげる水揚げ水車です。津山市南西部の中島地区では、昔ながらの風景を残そうと坂本藤四郎さんが６０年以上に渡り水車を作ってきました。
しかし、坂本さんが体調を崩したため２０２０年は新たな水車を作れずにいました。そこで近くに住む山根節夫さんが坂本さんの思いを引き継ぎ、この春、スギやマツで２基の水車を製作しました。山根さんは１日から坂本さんの田んぼで水車を動かして水を張りけさ、田植えを行いました。
半世紀以上にわたり親しまれてきた水揚げ水車の景色、地元の人たちの思いによって引き継がれた日本の原風景です。