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入社24年目にして実は初めて経験したこと

2023.05.13

OHK岡山放送のアナウンサーになって24年。岡山香川で行ったことのないスポットは無い!取材していない恒例行事は無い!というわけでもなく・・・((+_+))

アナウンサーになって24年。ニュースと情報番組を交互に数年ずつ担当させていただき、この岡山香川では既にあらゆる場所に足を運んだと思っていましたが、実はまだ足を運んだことがない場所がありました。

それが2020年6月に『ジャパンレッド』発祥の地として日本遺産に認定された高梁市成羽町の吹屋地区です。

吹屋地区は顔料などとして使われるベンガラの産地として繁栄し、ベンガラの赤褐色に塗られた風情ある街並みで知られています。

ニュースや番組で紹介することは多々あったのですが、実際に足を運んだことがなく、「いつかは行きたい、行かねば」と思い続けていました。その願いがようやく実現しました。

良く晴れたGWの1日、妻と高校生の息子を連れて吹屋にドライブへ。午前9時に到着したこともあってまだ混雑しておらず、のんびり散策できました。


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私は観光客向けに掲げられている、地区の歴史などを記したパネルに一つ一つ目を通しながら歩くのですが、そういったものにあまり興味を示さない妻と息子は私を置いてさっさと先に行ってしまいます。

ベンガラを扱い財を成した旧片山家住宅も私だけが入館料を支払って、妻と子供を外で待たせたまま見学。2012年に閉校になった日本最古の木造小学校、吹屋小学校でもじっくり見学する私は独りぼっちになりましたが、往時をしのばせる展示物の数々とゆっくり向き合うことができ大満足の時間でした!


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「行ったことがないスポット」と同様に「取材したことがない恒例行事」というものも存在します。

日々、取材・放送しているニュースの中には「毎年1回ほぼ必ず放送するネタ」いわば風物詩のようなものがありますが、24年間もアナウンサーをしながら「原稿は何度も読んだことがあるけれど取材には1度も行ったことがない」というパターンです。

OHKの場合ですと、元日の最上稲荷の初詣や西大寺の裸まつり関連行事、岡山後楽園の松のこも焼き・こも巻き、デパートの北海道物産展やビアガーデンオープンなどです。これらのいわゆる年中行事は少なくとも1回は取材に行っているのですが、長年、行ったことがなかったネタがありました。



ベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』を記した渡辺和子さんが学長を務めていた、岡山市のノートルダム清心女子大学で行われる一連の「卒業関連セレモニー」です。

この大学では4年生が参加する厳かな「キャップ・アンド・ガウン授与式」や「フッド授与式」といったセレモニーがあり、黒いキャップとガウンを身に着けた学生達がグースステップという伝統的な歩き方で入場するのが大きな特徴です。

私は24年間で、このセレモニーの原稿を読んだことは何回も何回もありますが、現場で取材したことはありませんでした。

きょう初めて、その取材に行くことになりました。


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コロナ禍がいったん落ち着き、グースステップでの入場も聖歌の合唱も保護者の参列も4年ぶりなのだとか。私は初めて「生グースステップ」を間近で見て感激しました。


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よく考えたら、実はまだまだ行ったことがないスポットや恒例行事の取材があるかもしれません。退職までに1度は行ってみたいものです。


「マムシ除け」で知られる津山市の福力荒神社の大祭の取材には絶対にいつか行きたいな。