OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2023.04.28

5世紀前半の姿を復元 遺体が安置されていた場所も… 千足古墳の復元整備が完了【岡山・岡山市】

1600年の時を経て古代吉備の国が蘇ります。岡山市にある国の史跡、千足古墳の復元整備が完了し、貴重な石室が4月28日、報道陣に公開されました。
古墳1
のどかな集落にくっきりと浮かび上がる前方後円墳。2015年から岡山市が復元に取り組んでいた、千足古墳です。
古墳2
千足古墳は、全国で4番目に大きい造山古墳の周囲に築かれた古墳の1つで、これまで出土された埴輪も数多く再現され、5世紀前半に築かれた当初の姿に蘇りました。
古墳3
復元整備は3月末に完了し、すでに墳丘は開放されていますが、30日から一般公開が始まるのが…

(高田亜矢子記者)
「古墳の南側に石室を見学できる通路が整備されました。石室とは遺体が安置されていた場所です。通路を進むと…石室を上からのぞけるようになっています」
古墳4
長さ2.9メートル、幅1.8メートル、高さ2.5メートルの石室は、香川県や九州の石を積み上げて作られていて、当時の技術力の高さも観察することができます。

(岡山市教育委員会文化財課 西田和浩副主査)
「九州地方から石材や技術者を連れてきて作られたということが考えられる。吉備の王の実力を古墳を通して感じてもらえたら」

石室は4月30日から、月曜を除き毎日公開されます。