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論文の大量ねつ造で岡山大学教授を懲戒解雇 学長は「人々の科学への信頼を揺るがした」【岡山】

2023.04.17

論文の大量ねつ造で岡山大学教授を懲戒解雇 学長は「人々の科学への信頼を揺るがした」【岡山】

がんの新しい治療につながる研究論文で、ねつ造や改ざんをしていたとされる、岡山大学学術研究院の男性教授を、大学は懲戒解雇処分にしたと発表しました。

4月14日付で懲戒解雇処分を受けたのは、岡山大学学術研究院医歯薬学域の神谷厚範教授(56)です。発表によりますと、神谷教授が2019年に発表したがんの新しい治療の可能性を示す内容の論文について、使われたマウスの数が明らかに少ないなど113カ所のねつ造や改ざんが確認されたということです。

神谷教授は、不正行為ではなく過失として、不正について否定していましたが、処分に対して陳述を求める請求は、これまでになかったということです。

岡山大学の那須保友学長は、「人々の科学への信頼を揺るがし、冒涜するもので決して許すことができない。不正行為防止に向けた取り組みを構築し、コンプライアンスの徹底に努めていく」とコメントしています。