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2023.03.09

操縦席で医師が操るのは?岡山県内で初!国産の手術支援ロボット導入 岡山中央病院【岡山・岡山市】 

安全で効率的な手術の実現を目指します。国産の手術支援ロボットを使った手術が、3月9日、岡山県内で初めて岡山市の岡山中央病院で行われました。

医師が手術台の横にある操縦席でロボットを操り、約1センチの穴にアームを差し込みます。

このロボットの名は「hinotori(ヒノトリ)」。2020年に実用化された初めての国産手術支援ロボットで、医療用ロボットメーカー、メディカロイドが開発しました。

4つのアームは360度回転可能で、細かくなめらかな動きができるほか、医師が動きやすくコンパクトに操作ができるということです。

9日、岡山県内で初めて岡山中央病院で行われたのは、70代の男性の前立腺がんの手術。無事、前立腺の摘出に成功し、約4時間の手術を終えました。

(岡山中央病院 ロボット手術センター長 野田岳医師)
「操作性など海外製のロボットと比較しても遜色ない。手術が終わってみて疲労度は格段に楽」

(ロボットの開発に携わった広島大学 日向信之教授)
「ロボット手術に どんどんなっていく流れは止められない。日本の外科医の非常に優れた技術を機械に落としこんで、患者さんにとって優しい手術をするのが一番。その目標のもと『hinotori』を使って世界に手術を広めていきたい」

岡山中央病院では「hinotori」を使う手術の予約が5月末までに20件程度入っているということです。