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2023.01.30

“ホットスポット”を把握せよ! 意外な場所から海ごみが…AI技術活用した初の取り組み【岡山】

海ごみゼロに向けてAI技術を活用します。岡山市は1月30日、河川ごみが集中して滞留している場所、いわゆるホットスポットを把握するため、航空写真を使った初めての現地調査を行いました。

調査は、岡山市がデータ解析事業などを行う沖縄の会社と共同で進めるもので、市による河川ごみの調査は、今回が初めてです。

(ソラフネ 上地練CEO)
「ごみは白いポツポツで表示される。私の手元の(データ)だと川沿い全てごみだらけとなっている」

使うのは、岡山市全体を上空から映した航空写真です。AIによる解析の結果、赤い枠で囲まれたのが、ごみが集中して溜まっている場所、いわゆるホットスポットです。

(戸田奈沙記者)
「AIは、ごみが集まっているところをホットスポットと認識しますが、奥の岩のように実際はごみでないものもごみと認識してしまうため、現地調査ですり合わせています」

1月30日は、市の職員とAI技術の開発者が、笹ケ瀬川流域のホットスポットを3カ所回り、技術の精度を確認しました。

瀬戸内海の海ごみは年間約4500トン出ていて、そのうち約8割は、陸地から川を経由して流出しています。

岡山市は、河川や用水路など、水路の長さが合計で4000キロ以上と全国の自治体の中で最も長く、ホットスポットを把握することで、その先にある海ごみの発生の抑制が期待されます。

(岡山市環境事業課 平田健二主任)
「初の取り組みとしては、非常に高い精度でホットスポットを発見できている。面として広く把握することで、ごみが海に出ない。出る前に止める対策が取りやすい」

市は2023年3月、ホームページで調査結果を公表したいとしています。