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コロナ抗体保有率 沖縄40%超 岡山・香川は30%前後 データから見えたものは…【岡山・香川】

2022.12.06

コロナ抗体保有率 沖縄40%超 岡山・香川は30%前後 データから見えたものは…【岡山・香川】

厚生労働省は、11月、新型コロナの抗体をどれだけの人が持っているかを調べた抗体保有率の都道府県別データを発表しました。

岡山・香川の数字から何が見えるのか?専門家に聞きました。

(岡山大学大学院歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野 頼藤貴志教授)
「感染を抑制する要因として、どれだけの人がすでに感染しているか、どれだけの人がワクチンを打っているか、どれだけ感染対策をするか」

こう話すのは岡山大学大学院、疫学・衛生学分野の頼藤貴志教授です。抗体保有率は最も高い沖縄県が46.6%、岡山県が28.6%、香川県が30.9%でした。

3つの県の12月の感染状況をみると、抗体保有率の高かった沖縄県は、第7波の頃や、岡山・香川の現状と比べても感染者数が少なくなっています。

(岡山大学大学院歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野 頼藤貴志教授)
「すでに感染している人の割合が多いということは、結局そこで感染する人もいない。抗体を持っている人が たくさんいる状態。岡山は程よく感染しているし、ワクチン接種も進んでいる。普段マスクもしているので、そういう感染を抑制する要因はある。感染を広げる要因もあるので、そこが拮抗してゆっくり増えてきて、最近は足踏み状態」

(Q:年末年始の見通しは)
「急激な増加は多分無い。今の状況が続いて、微増・微減しながら続いていくのでは」

(Q:懸念材料は)
「新型コロナの流行と、季節性インフルエンザの流行によって、発熱外来・医療機関のひっ迫が心配」

頼藤教授は、これまでの基本的な対策を行ったうえで重症化リスクと向き合うことが重要だと言います。

「感染した人の持っている抗体、ワクチンを打った人の抗体は少しずつ下がる。定期的に感染していきましょうという話にはもちろんならない。今できるワクチンで、感染・重症化を防ぐというのは大事。例えば家に抗原検査キットを持っておく、解熱剤を持っておく、準備をしておいて 重症化リスクに応じて受診する。高齢者など重症化リスクの高い人を 守りながら医療のひっ迫を防ぐ」