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岡山放送

2022.11.10

巨大地震の実態解明へ 池底の堆積物から“津波の痕跡”を探る【香川】 

繰り返し発生し大きな被害をもたらしてきた南海トラフ巨大地震の実態解明に向けた研究です。東かがわ市の沿岸で、津波の痕跡を探る調査が始まりました。

(小林宏典記者)
「南海トラフ巨大地震が発生した場合、東かがわ市は3メートルの津波が想定されています。調査が始まったのは、過去の地震で津波の被害があったと思われる海岸すぐそばの池です」

調査を行っているのは、香川大学創造工学部の寺林優教授の研究グループです。

池の底の4つの地点でボーリング調査を行い、採取した堆積物から南海トラフ巨大地震による津波の痕跡を調べます。

南海トラフ巨大地震は、東海から四国にかけて90年から150年の周期で繰り返し発生し、激しい揺れと大きな津波による被害をもたらしてきました。

しかし、古い時代の記録は文献しかなく、具体的な被害の実態は分かっていません。

調査は、堆積物を手掛かりに過去の巨大地震の実態を明らかにするのが目的で、池の底から約6メートルほど下の堆積物を採取しました。

堆積物は、厚さ1ミリで1年分と言われていて、今後、研究施設に持ち帰り、エックス線などを使って詳しく分析します。

(香川大学創造工学部 寺林 優教授)
「(堆積物は)3000年から4000年前ではないかと思い、ここでいつ、どのくらいの津波がやってきたのかを明らかにして、今後の防災対策にも役立ててもらいたい」

南海トラフ巨大地震は、今後30年以内に70%から80%の確率で発生するとされ、過去の巨大地震の教訓を、次の備えにいかす研究に期待がかかります。