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花言葉が「心の平静」「慰め」「癒やし」の花を引っこ抜く!と・・・・

2020.05.11

花言葉が「心の平静」「慰め」「癒やし」の花を抜き取って引っこ抜く!と・・・・・

最近あちらこちらで見かけませんか?このオレンジ色の花。かわいらしいですよね~、ポピーに似てますよね~、でもこの花、実は・・・・・!?

ポピーではなく、その名は「ナガミヒナゲシ」・・・・

何年か前から自宅の庭や家庭菜園の片隅にも生えるようになりました。どこからか種が飛んできたのでしょう。ポピーだとばかり思い込んでいたら、「ナガミヒナゲシ」という外来種でした。国立環境研究所の「侵入生物データベース」によると(これに載ってること自体がもう既にエイリアン扱い)、地中海沿岸の原産で、国内では1960(昭和35)年に東京で発見されたのが最初なのだとか。

かわいいフリして「わりとやるもんだね」と。

これまであまり気にせず「かわいいなあ」と思って鑑賞していたのですが、さらにいろいろ調べると、根と葉から周辺の植物の生育を強く阻害する成分を含んだ物質が生み出されるほか、「ナガミ」の由来となっている縦長の果実の中には約1600粒もの種子が内包されているのだそうです。だからこの数年であっという間に本数が増えたのか!

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花言葉だけなら、本当に素晴らしい性格なのに・・・

花言葉は「心の平静」・「慰め」・「癒やし」。八千草薫(敬称略)か(古っ)。求婚したいくらいです。しかし、こんな表の顔に騙されてはいけません。近付く者を欺くためのこの美辞麗句を纏った真の姿は「ポピーに似たオレンジの悪魔」。このまま放置していたら、数年後には家庭菜園だけではなく庭全体が蹂躙されるに違いありません。そして、その先には窒息しそうなほど無数のオレンジの花で満たされたリビング、キッチン、トイレ、ベッド・・・。想像するだけで悪夢です。気が付いたら全部抜こうとしていました。「心の平静」を、「慰め」を、「癒やし」を。


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恐怖!ナガメヒナゲシの執念・・・・

力任せに引っこ抜いたのですが、なんとこのナガメヒナゲシ、根っこを抜きにくいこと抜きにくいこと!土の中に根を張ったまま、根元でポキッと折れてしまうんです。文字通り「根絶」しようとすると、根を掘り起こさなくてはなりません。「来年も必ずオレンジの花を咲かせてやるのだ」という怨念のようなものを感じさせます。その折れた部分からは気味の悪い液体が出て、なぜかたくさんのダンゴムシが寄ってきて気持ち悪~~~。。。。。私はすっかり心の平静を失い、慰めや癒やしとは程遠い「オレンジの悪魔」に圧迫される白昼夢にさいなまれるのでした。

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