岡山放送
2022.10.20
「ガラスをもっと日常に」…手作りの器で生活に彩り ガラス作家・平井睦美さん【岡山】
エリアの輝く女性を紹介する特集です。独自の感性で唯一無二の作品を生み出す岡山のガラス作家が今、全国で話題となっています。『ガラスをもっと日常に』作品に込められた思いを取材しました。
軽やかで、斬新。でも、どこか懐かしさを感じさせる幾何学模様。彼女の手から生みだされたガラス食器たちは、実用性はもちろん、その美しさで見る人を魅了します。
作品を手掛けたのが、岡山を拠点に活躍するガラス作家、平井睦美さん38歳。
倉敷芸術科学大学で4年間ガラスを学び、現在は、母校で作品を制作、国の内外で個展を開催しています。
(ガラス作家 平井睦美さん)
「手作りだけど使いやすい、日常に手に取れるものにしたい。ついつい使いやすいから平井睦美のガラス使っちゃうんだよねと思ってもらえるものを作っていきたい」
彼女の作品は、今、雑誌やSNSをきっかけに全国から注目されています。こちらの店では地元のガラス作家の商品を数多く販売していて、平井さんの作品は8年前のオープン当初から取り扱っています。
(ハレマチ特区365 春名英子さん)
「年を追うごとにファンの人が増えている。シンプルだけど飽きの来ないオリジナルにあふれるデザインなので多く支持されていると思う」
平井さんの作品の大きな特徴が緻密で繊細な模様です。すべて手作業で、1つ完成させるのに約1週間かかるといいます。
(ガラス作家 平井睦美さん)
「(Q:こちらの作業は)これは模様を彫る前の下準備のさらに下準備。プリンターシートにできると早いが、吹きガラスで一つずつ作っているので個体差がどうしても出るから、自分のやりやすさを考えるとこれが一番楽」
彼女の作品はいわゆるすりガラス。
ガラスの表面に細かい砂を吹き付けて模様を削り出す技法で、かなりの時間と集中力が必要です。地道な作業ですが、手作業だからこその、ちょっとした模様の変化に温かみや面白みを感じるのでは、と平井さんは言います。そして、もう一つ、彼女の絶対的なこだわりが…。
(ガラス作家 平井睦美さん)
「サイズを合わせることを大事にしているので、幅や高さなどよくサイズを測りながら、食卓に並んだ時に分量の違いがあまりなかったり、重ねられたり、日常の使いやすさは綺麗なものの中にもあると思う」
『普段使いできる作家ものの器』今では平井さんの作品の代名詞となっています。彼女と学生時代から交流のある張教授はここ数年である変化を感じていました。
(倉敷芸術科学大学芸術学部 張慶南教授)
「(学生時代とは)目がけっこう変わった。仕事に対しての思いも変わった気がする。続けてくれる学生は多くない、10人いたら1人か2人くらい。彼女しかできない仕事で、これからもいい作家になってほしい」
1984年、岡山県美咲町に生まれた平井さんは倉敷芸術科学大学のガラスコースを卒業後、アメリカ・シアトルに短期留学。
現地でガラス食器の魅力を再認識し、プロとしての道を歩むことを決めました。帰国後は、ガラス工房に5年間勤めたのち独立。しかし、自分のスタイルを確立するまでは日々、葛藤の連続でした。
(ガラス作家 平井睦美さん)
「お客さんにこれっていうものがないね、と言われた時期もあったので今の私のスタイルにたどり着くまではすごく悩みが多かった」
平井さんの友人でアクセサリー作家の池内和美さんです。約7年前、山口県のイベントで知り合い、今では仕事からプライベートまで相談できる仲になりました。
(2人のやり取り)
「家どうなった?」
「場所が決まって、今はまだ修繕中で11月からは住める感じ」
(アクセサリー作家 池内和美さん)
「日本はもとより世界で活躍してほしいなと思う。同じ作家としてジャンルは違うけど岡山から日常に大切に使ってもらえる温もりのあるものを発信していきたい」
(ガラス作家 平井睦美さん)
「1人の時間が多くて1人で考えて1人で決断することを日々求められる。仕事もプライベートも人生も話せる唯一(の存在)かなと。自分のしたいように自分の作りたいものを作って、それを褒めてもらえるように頑張りたい」
毎年、新作を発表している平井さん。年内には新しいアトリエが完成し、2023年春は岡山市で個展の開催も予定しています。
自らの作品で一人でも多くの人の生活を彩りたいと奮闘する彼女の今後の夢は。
(ガラス作家 平井睦美さん)
「なかなか手作りの器はハードルが高いし金銭的にも高いと私も思う。ただ、それが手元にある喜びはすごく強いなと思うので、(作品に)今まで出会ったくれた人やこれから出会ってくれる人が、かわいい、素敵、使っていて楽しいと思ってもらえるものが届けられたら」

作品を手掛けたのが、岡山を拠点に活躍するガラス作家、平井睦美さん38歳。

「手作りだけど使いやすい、日常に手に取れるものにしたい。ついつい使いやすいから平井睦美のガラス使っちゃうんだよねと思ってもらえるものを作っていきたい」


「年を追うごとにファンの人が増えている。シンプルだけど飽きの来ないオリジナルにあふれるデザインなので多く支持されていると思う」

(ガラス作家 平井睦美さん)
「(Q:こちらの作業は)これは模様を彫る前の下準備のさらに下準備。プリンターシートにできると早いが、吹きガラスで一つずつ作っているので個体差がどうしても出るから、自分のやりやすさを考えるとこれが一番楽」
彼女の作品はいわゆるすりガラス。


「サイズを合わせることを大事にしているので、幅や高さなどよくサイズを測りながら、食卓に並んだ時に分量の違いがあまりなかったり、重ねられたり、日常の使いやすさは綺麗なものの中にもあると思う」

(倉敷芸術科学大学芸術学部 張慶南教授)
「(学生時代とは)目がけっこう変わった。仕事に対しての思いも変わった気がする。続けてくれる学生は多くない、10人いたら1人か2人くらい。彼女しかできない仕事で、これからもいい作家になってほしい」



「お客さんにこれっていうものがないね、と言われた時期もあったので今の私のスタイルにたどり着くまではすごく悩みが多かった」
平井さんの友人でアクセサリー作家の池内和美さんです。約7年前、山口県のイベントで知り合い、今では仕事からプライベートまで相談できる仲になりました。
(2人のやり取り)
「家どうなった?」
「場所が決まって、今はまだ修繕中で11月からは住める感じ」
(アクセサリー作家 池内和美さん)
「日本はもとより世界で活躍してほしいなと思う。同じ作家としてジャンルは違うけど岡山から日常に大切に使ってもらえる温もりのあるものを発信していきたい」

「1人の時間が多くて1人で考えて1人で決断することを日々求められる。仕事もプライベートも人生も話せる唯一(の存在)かなと。自分のしたいように自分の作りたいものを作って、それを褒めてもらえるように頑張りたい」
毎年、新作を発表している平井さん。年内には新しいアトリエが完成し、2023年春は岡山市で個展の開催も予定しています。


「なかなか手作りの器はハードルが高いし金銭的にも高いと私も思う。ただ、それが手元にある喜びはすごく強いなと思うので、(作品に)今まで出会ったくれた人やこれから出会ってくれる人が、かわいい、素敵、使っていて楽しいと思ってもらえるものが届けられたら」

