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2022.10.07

スマホで写真も送れます…110番通報の新システム試験運用 事件の早期解決へ【岡山】   

110番通報をした人にスマートフォンなどで撮影した映像を警察に送ってもらい、事件や事故の早期解決に役立てる新しい通報システムが、10月から岡山県警などで試験的に運用されています。

(中島悠希記者)
「事件や事故に遭遇した時、これまでは電話で110番通報をしていたが、これからは映像を撮影してより詳細に現場の状況を伝えることができる」

岡山県警など全国の警察で10月から試験運用が始まった「110番映像通報システム」です。

110番通報のうち、警察の通信指令室が緊急性が高いと判断した場合、現場の映像や写真を撮影するよう通報者に依頼します。

通報者は、スマホに送られてくる警察からの指示に従ってリアルタイムの映像や保存済みの映像・写真を送ります。

通信指令室がその情報を現場に臨場するパトカーや警察官に即座に伝えることで、事件の早期解決や事故の対応につながると期待が寄せられています。

全国に先駆けて導入した兵庫県警では、このシステムでの通報が2022年7月までに約500件あり、容疑者が乗って逃走した車を特定したケースがあったということです。

(岡山県警察本部通信指令課 本津精二次長)
「皆様の協力を得て早期解決・犯人の早期検挙を目指す。事件や事故に巻き込まれないことが大切。まわりを確認して映像を撮ってほしい」

110番映像通報システムは2023年4月から本格的に運用されるということです。