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脱プラの中プラスチック製ストロー生産“活況” コロナ禍の意外な理由とは…【岡山・浅口市】

2022.08.30

脱プラの中プラスチック製ストロー生産“活況” コロナ禍の意外な理由とは…【岡山・浅口市】

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、浅口市のストロー工場ではプラスチック製のストローの生産がフル操業で行われています。そこにはコロナ禍ならではの事情が影響していました。

工場で次々と生産されているのはプラスチック製のストロー。

浅口市鴨方町のシバセ工業では、PCR検査の唾液採取のためのストローを生産しています。2021年の東京オリンピック・パラリンピックで採用されてから注文が相次ぎ、新型コロナの第7波の感染拡大で再び需要が伸びています。

(シバセ工業 玉石一馬部長)
「PCRの検査需要が非常に高まり、一時東京オリンピックの最中と、そのあともPCR検査の需要が高まっていたが、それと同等レベルくらいの勢いで増えていっている」

さらに需要を伸ばしているのが運転前のアルコール検知器で使われるストローです。

2023年にも多くの一般企業で車を運転する際にアルコール検知が義務化されるのに伴い、ストローの受注が相次いでいます。検知器を介して新型コロナの感染が広がるのを防ぐため使用1回ごとにストローを交換しようと注文数が一気に増え、月に1000万本ものストローを生産しています。

(シバセ工業 玉石一馬部長)
「(アルコール検知器用のストローは)消耗品だから、1回注文いただくとほぼ100%リピート間違いないということもあって注文してもらうたびにどんどん増えている。おかげさまで右肩上がりとなっている」

現在工場の稼働状態は生産能力の9割に達していて、シバセ工業では、今後もアルコール検知器用のストローの需要は伸び続けると見ています。