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2022.08.10

お菓子で”海の豊かさ”を表現 高校生が挑む「和菓子甲子園」 環境保護への思いを作品に込め…【岡山】

連日、高校球児の熱戦が繰り広げられている甲子園。浅口市の高校には、もう一つの“甲子園”で全国優勝を目指し奮闘する女子生徒がいます。彼女たちの熱い夏を取材しました。

(別所柚季さん)
「(決勝に)選ばれると思っていなかったので びっくりした」

浅口市のおかやま山陽高校1年、別所柚季さんと奥村実南美さんです。2人が頂点を目指すのは…お菓子作りの高校生ナンバー1を決める大会、「和菓子甲子園」です。37の作品がエントリーした中四国大会で上位2作品に残り、8月26日に開かれる全国大会の出場を決めました。

(別所柚季さん)
「寒天がゆるくて底が抜けている。寒天粉の種類を変えてもう少し頑丈に」

材料の細かい調整など、この夏は毎日約8時間を大会の準備にあてています。

2022年の課題テーマは「SDGs」。

(別所柚季さん)
「SDGsの項目『海の豊かさを守ろう』を表現している」
(奥村実南美さん)
「白い台湾カステラを使うことで 外側から見た時器がきれいに映るように」

青い寒天で海、はったい粉で砂浜を表現した、目にも涼やかな和菓子。カラフルな粒が乗っていますが、これは…

(別所柚季さん)
「砂浜の上にマイクロプラスチックを置いている」

寒天で表現したのは海の中に大量に存在し問題となっている、小さなプラスチックごみ「マイクロプラスチック」。容器を使わずごみを出さないという点もポイントです。

(おかやま山陽高校・三谷真歩教諭)
「日を追うごとに伸びしろがある。是非優勝旗を持って帰ってほしい」

おかやま山陽高校は、3年連続で全国大会準優勝。今年こそはと1年生コンビに期待がかかります。

(奥村実南美さん)
「自信あります。優勝したい」
(別所柚季さん)
「(可能性は)90%くらい」

決戦の地は大阪!2人は、磨きをかけた和菓子で全国の頂点を目指します。