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イチローさんの教えで変化…清原和博さんに並ぶ本塁打記録の打者擁する高松商業 夏の高校野球【香川】

2022.08.04

イチローさんの教えで変化…清原和博さんに並ぶ本塁打記録の打者擁する高松商業 夏の高校野球【香川】

特集は、プロ注目のスラッガーを擁する強力打線で夏の甲子園出場を決めた香川代表の高松商業です。強さを支えるのはあの元メジャーリーガーの教えでした。

香川県38校の頂点。甲子園への切符を賭けた104回目の夏、激戦を制したのは高松商業高校でした。チームの思いを1つに、いざ聖地へ。アウト1つを着実に積み重ねるプレースタイルで、聖地での活躍を目指します。
高商1
2022年で創部113年を迎える高松商業高校野球部。これまで夏21回、春27回の出場を数える古豪として知られています。チームを率いる就任9年目、長尾健司監督はチームを表すキーワードとしてこの言葉を挙げます。

(長尾健司監督)
「高松商業は「一枚岩」で戦う。ベンチだけじゃなくスタンドと一体になり、目の前のプレーに集中する。これが一枚岩。ひとつのアウトをしっかり守れる、守りからリズムを作るチーム」
高2
2021年12月には、元メジャーリーガー、イチローさんによる特別指導も行われ、選手たちの野球の向き合い方に大きな変化を与えました。
高3
(長尾健司監督)
「当然、決勝の前も僕はイチローの教えからミーティングに入った。塁上でも落ち着いて、苦しくても全力で、それを続けてほしいと」

そんな2022年の高松商業を支える主力選手たち。スタメン9人中6人が香川大会での打率4割を越える、強打が自慢のチームです。

まずはプロ注目の強打者、キャプテン浅野翔吾。2021年の甲子園で全国にその名を知らしめたスラッガーは、2022年、スイッチヒッターとしても大活躍。PL学園時代の清原和博さんに並ぶ高校通算本塁打記録64本のさらなる更新にも期待がかかります。
高4
(浅野翔吾主将)
「甲子園でホームラン打ちたい気持ちはあるが、1番打者としてしっかり全打席出塁を目指す。しっかり低い打球を意識しながら、たまたまいい形で入れたのがホームラン。ホームランを狙わずに低い打球を狙う」
高5
(長尾健司監督)
「何回も対戦しなきゃいけない確率が増えるし、いきなり1番バッターから来られるとピッチャーの動揺もある。他校の監督のアドバイスでこうなった。良いアドバイスをもらったと思っている」

また、チャンスに強いと評される中軸の要、4番・本田倫太郎も、全身を使ったパンチ力のある打撃で大舞台での活躍を目指します。

(本田倫太郎選手)
「力みをなくして常に同じ状態でコンパクトなバッティングをしてくことが大事。甲子園では100%の力が出せるように頑張りたい。チャンスで回ってくることが多い。しっかりものにできるバッティングがしたい」
高6
投手ではエース左腕の渡辺和大が140キロを超えるストレートを武器に全国の強豪校に挑戦します。

(渡辺和大投手)
「ストレートにはこの1年間、磨きをかけてきたつもり。しっかり(スコアボードに)ゼロを並べて打者の緊張を解いて気持ちよく打たせてあげられるようなピッチングをしたい」
高7
チームの甲子園の目標は、2021年はたどり着くことができなかったベスト8です。

(長尾健司監督)
「意識してたたくとか、最後までボールを見るとか、体を正面に入れるとか、もう一度基本に帰ってやっていく。高松商業なので、たくさんの方から喜んでもらって、応援されている実感はあるし、もちろん「アンチ高商」もたくさんいる。「アンチ高商」もファンになるくらい頑張れよとイチローさんからも教わっているはず。何回も言うが、目の前のアウト、1個のアウトをきちっととる」
高8
3年連続の聖地への切符を手にした高松商業高校野球部。香川大会優勝の喜びにいつまでも浸っていることはできません。

(浅野翔吾主将)
「甲子園行くに当たって、まだまだ修正点はある。できることをしっかりと、直すところは直しながらしっかりとやっていく」

聖地での勝利の道もまずはアウト1つから。ナインの戦いに2022年も目が離せません。

高松商業の初戦は8月11日の第2試合に長野代表の佐久長聖と対戦します。