香川県の小豆島にある田んぼでかかしが田園風景を彩っています。瀬戸内国際芸術祭の開催と相まって思わぬも効果ももたらしています。

稲穂が膨らみ始めた香川県土庄町の小海地区。農家の皆さんが農作業に精を出しているのかと思いきや。田んぼに立つのはかかし！その数なんと８０体。一つ一つに個性があって何ともユニークです。

（訪れた子供は）
「なんか顔が面白い。かかしが多すぎて変な感じ」

作っているのはこの地区でコメ作りをしている藤原充さん。こんなにもたくさん作ったのには訳があります。

（藤原充さん）
「スズメに食べられてしまうから脅しをしなかったら１０％から３０％食べられる」

丹精込めて育てたコメをスズメから守ろうと１５年前に作り始め３、４年ごとに作り変えその効果を維持しています。試行錯誤を重ね、今の形になったということですが、そのユニークな姿にアートを感じる人も。

（藤原充さん）
「芸術祭があちこちでやっているので見に来たついでにこれ何かなと見に来る。見てくれたらうれしい」

スズメに目を光らせるかかしですが瀬戸内国際芸術祭で島を訪れる人の目も楽しませてくれます。