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2022.05.13

75歳以上の免許更新手続きが変わります!その背景は…改正道交法施行【岡山・香川】

改正道路交通法が5月13日施行され、75歳以上の免許更新の手続きが変わります。背景には高齢ドライバーによる事故の防止につなげる狙いがありました。

岡山県内には4月末現在、75歳以上で運転免許を持つ人は12万5610人います。高齢化で今後さらに増加することが予想されています。

(岸下恵介アナウンサー)
「今回の道路交通法改正の柱となるのが、高齢ドライバーによる運転技能検査の義務化です」

運転技能検査の対象は、3年以内にスピード違反や信号無視など、一定の違反歴がある75歳以上のドライバーです。

どのような検査なのか、私が高齢ドライバー役となり、実際に検査で使われる車を使って模擬試験を体験しました。

(教官とのやりとり)
「車があるのでかわして行ってください」
「一時停止ですね」
「そうですね」

一時停止や左折、右折など、減点方式で採点し、70点以上で合格。検査は、繰り返し受けられますが、更新期間の満了日までに合格しない限り、免許を更新できません。

(岡山県警運転免許課 竹内浩一次長)
「運転技能検査は約半年前から案内する。予約が取りにくい状況も想定されるので、案内通知が来たら早めに予約を」

高齢ドライバーに多くみられ、社会問題にもなっているのが、アクセルとブレーキの踏み間違いです。それが原因で被害者が命を落とす悲惨な事故も起きています。

今回の法改正では、アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置などを搭載した安全運転サポート車、「サポカー」限定の免許も新たに導入されます。

(岡山県警運転免許課 竹内浩一次長)
「高齢者がドライバーで引き起こす死亡事故の事故防止。高齢ドライバーの身体機能の低下に対する安全運転支援を行うのが法改正の目的。身体機能はどれくらい低下しているのか、大丈夫なのか、認識してもらう良い機会」