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がんの治療を中断、子どもの肺炎…国際医療ボランティアAMDAが見た「ウクライナ避難民の現状」【岡山】

2022.03.22

がんの治療を中断、子どもの肺炎…国際医療ボランティアAMDAが見た「ウクライナ避難民の現状」【岡山】

ロシア軍のウクライナ侵攻が始まってから24日で1ヵ月、避難民の支援に当たっているのが、岡山市の国際医療ボランティア、AMDAなどのチームです。混迷する現地の状況は今。

(動画)「毎日午後5時から8時、ウクライナから避難し体調の悪い人を診察します」

AMDAなどの医療チームが活動するハンガリーのザホニーは、ウクライナとの国境のまちです。
AM1
駅の構内に設けた畳1畳ほどの仮設スペースで、避難民の診療や相談に当たっています。
AM2
(AMDA 難波妙理事)
「がんの治療中の人が治療を中断せざるを得ないなど、通常なら受けられる治療が非常事態で受けられない。避難途中のケガもある。20代の女性が流れ弾に当たって、傷を放置したまま逃げてきたケースも」
AM3
ハンガリーが受け入れた避難民は、20日の時点で約31万2000人に上っています。特に子供に目立つ体の不調があると言います。
AM4
(動画)「子供たちが肺炎にかかっている。長い距離を移動して肺炎にかかる人が多い」

(AMDA 難波妙理事)
「医師が言うには、子供たちの体力面や、長距離を寒い中移動しなければならないのが背景にある。一般に売っている薬は手に入るが、処方薬が手に入らないので、AMDAとしては子供たちの薬に充ててもらうための資金提供を決めた」
AM5
ロシア軍が侵攻を始めて24日で1ヵ月。子供を含め罪の無い市民が戦禍に巻き込まれ、母国を追われています。

(AMDA 難波妙理事)
「他人事ではなく、世界の中でこういうことが起きている。そして、自分たちが築いてきた平和は、もろくも崩れ去る瞬間がある。ロシア国内でも一般市民が過酷な状況にある。一般の人がどういう状況なのか冷静に見てほしい」